「F1モナコGPはもはや伝統だけでは存続できない」とザク・ブラウン
マクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは、F1モナコGPは魅力を高めてきた理由が薄れつつあるため、F1にとどまるためにはもっと何かを提供する必要があると考えている。

F1モナコGPは、F1カレンダーで最も象徴的なグランプリの1つであり、1955年の初開催以来、多くの名勝負が繰り広げられた。しかし、そういった店頭的な背景はスペクタクルであるものの、実際、長年にわたってF1モナコGPはレースの興奮度をほとんど提供できていない。

F1マシンはますます重くなり、車幅が拡大されるつれ、モンテカルロの市街地でオーバーテイクはほとんど存在しなくなった。

F1モナコGPは、豪華で華やかな開催地とみなされているが、ザク・ブラウンは、他の会場でもそれは実現できると考えており、その例として、2022年にデビューするF1モナコGP、カレンダーに復活するF1シンガポールGP、そして、2023年に開催が決定したF1ラスベガスGPを挙げた。

最近、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、伝統的な会場の“血統”はもはやF1カレンダーにとどまるには十分ではないと述べており、ザク・ブラウンも、F1モナコGPがF1カレンダーに今後も存在するためにはより多くのことを証明する必要があると考えている。

「モナコは常にF1の最も魅力的な部分を表してきた。だが、マイアミ、シンガポール、ラスベガスはかなり魅力的なマーケットを追加し始めていると思う」とザク・ブラウンはReutersにコメント。

「モナコは他のグランプリと同じ商取引条件に達する必要があると思う。また、我々の車が大きくなるにつれてレースが難しくなっているため、トラックを適応させる方法に取り組む必要があるかもしれない」

「歴史は考慮に入れる必要があるが、ショーがどのように行われるかを考慮する必要があると思う」

F1モナコGPは、最も低いホスティング料金を支払っている。ザク・ブラウンは、F1で財政面がすべてになることは望んでいないが、そのようなイベントのF1への「経済的貢献」を考慮に入れる必要があると考えている。

「スポーツへの経済的貢献の要素は、決定を推進するべきではないが、決定の一部でもある」とザク・ブラウンは語った。

ザク・ブラウンは、F1カレンダーでモナコが存続することを好むが、F1は「どのグランプリよりも大きい」と強調した。

「モナコはないよりもあった方がいいとは思う…だが、スポーツがどのドライバーやチームよりも大きいのと同じように、どのグランプリよりも大きいと思う」とザク・ブラウンは語った。

実際、F1モナコGPには2022年にメスが入れられた。木曜日にプラクティスが始まり、金曜日を“休息日”に充てるというF1モナコGPの伝統のフォーマットは2廃止された

また、2021年までの契約では、F1モナコGPは、増分収入と税金の一部を支払うことで開催料を免除する“特別待遇”を受けてきたが、2022年からは主催者はF1の商業的権利所有者であるリバティメディアにホスティング料金(年間約1500万ドル)を支払う必要があるとされている。

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カテゴリー: F1 / F1モナコGP