メルセデスF1 “セットアップシート未提出”ではなくITセキュリティの問題で不問
メルセデスのジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリは、FIAによる調査の結果いずれも制裁を受けずに済み、F1ラスベガスGP決勝を予定グリッドからスタートできることになった。

金曜夜の雨に翻弄された難しい予選後に審議が行われたが、いずれも「不問」と判断され、上位勢のグリッドに変更は生じない。

メルセデスは“セットアップシート未提出”ではなかった──ITセキュリティの問題と判明
メルセデスは、予選開始時刻の20時までに両マシン(ラッセル/アントネッリ)のサスペンションセットアップシートを提出できなかったとして、FIAから召喚を受けた。

規定では、スプリント予選および通常予選の走行前に、ピットレーンへ出る前までに技術代表へセットアップシートを提出する必要がある。しかしFIA側は規定時刻までに電子データを受信できず、形式上の“未提出”として扱われた。

ところが、聴聞の場でメルセデスは「シートを時間内に送信した」ことを証拠メールとともに提示。FIAによれば、提出先である技術部門側のITセキュリティ設定の問題により、メールが受信されなかった可能性があるという。

そのため、スチュワードは「違反なし」と判断し、ラッセルは4番手、アントネッリは17番手から予定どおりスタートする。

雨のQ3でステアリングの問題を訴えていたラッセルは「フロントロウを狙えたはずのチャンスを逃した」と語っており、悔しさを残しつつも本戦へ向けて視線を切り替えた。一方アントネッリは、路面状況が目まぐるしく改善する中で最終アタックをロックアップにより失い、Q1敗退となっている。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / F1ラスベガスGP