メルセデスF1代表 2026年F1エンジン変更案は「ジョーク」と一蹴

F1コミッションの会議で、来シーズン、マシンが繰り返しエネルギー不足に陥る可能性があるという懸念について、各チームと解決策を協議する提案が提出されている。2026年からは、内燃エンジンとバッテリーのパワー配分が50/50になる。
しかし、一部のF1チームは、新しいターボハイブリッドパワーユニットでは、バッテリーを十分にデプロイするためのエネルギーを十分に回収できないことを懸念している。そのため、パワーに大きく依存するモンツァなどのトラックでは、ドライバーがピットストレートでエネルギー不足に陥る可能性がある。
他のチームはそれほど懸念はしていないが、FIAはこの問題をさらに調査し、次回の会議で大きな変更案を提示する予定だ。
トト・ヴォルフはこのニュースに激怒し、日曜日に開催されるサウジアラビアグランプリに先立ち、この問題について語った。
「F1コミッションの議題を読むと、Twitterでアメリカの政治に関するコメントを読むのと同じくらい笑える」とヴォルフは述べた。
「我々は自分たちを保護したいので、コメントは差し控えたいと思うが、ジョークのような話だ」
「1週間前にはエンジン会議(金曜日にバーレーンで開催)があり、今またこのようなことが議事日程に載っている」

マクラーレン、F1チームに「自チームの利益よりも共通の利益を優先」を求める
メルセデスのカスタマーであるマクラーレンは、スポーツの利益のために変更を受け入れる姿勢を強めているようだ。
チーム代表のアンドレア・ステラは、F1のステークホルダーは「スペクタクルの品質」を維持しなければならないと述べて、この状況について自身の見解を述べた。
「私の意見は明確だ。私が強く主張したい原則は、2026年のレギュレーションを成功させることは、すべてのステークホルダーの責任であるということだ」とステラは述べた。
「なぜなら、良いスポーツがなければ、チーム同士が競い合う意味がないからだ。スポーツの品質、スペクタクルの品質、レースの品質は、シャシーとパワーユニットの観点から、製品によって決まるからだ」
「ですから、オーバーテイク、パワーのデプロイ、パワーの回収など、製品の品質、ひいてはショーの品質、そしてビジネスの健全性を決定するあらゆる要素について、詳細に検討し、対話を続けていくべきだと思う」
「このオープンな姿勢を保ち、取り組みを続けていく必要があると思。もちろん、これらの調整は構造的なものである必要はない。ハードウェアを変更するつもりはない」
「しかし、ハードウェアの使用方法に小さな変更を加えることで、私が述べたような特性が改善されるのであれば、それはすべてのステークホルダーの責任の一部だと思う。私が『ステークホルダー』と言うのは、F1、FIA、そしてチームのことだ」
「我々は、自分の利益よりも共通の利益を優先すべきだと思う」
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