メルセデスF1代表 「エンジンの信頼性問題は完全には理解できていない」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1アメリカGPのために3つの新しいユニットが配備された後、エンジンの信頼性の問題が“些細なものではない”と認めた。

F1アメリカGPの初日、メルセデスのカスタマーであるアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルとウィリアムズのジョージ・ラッセルに新しいパワーユニットが導入され、ペナルティによって二人は日曜日の決勝を最後尾からスタートすることが決定した。

さらにFP1の間に、メルセデスがバルテリ・ボッタスに6基目のICE(内燃エンジン)を投入したことを明らかにした。エンジンのみの交換のため、ボッタスは5グリッド降格となる。

バルテリ・ボッタスには、ロシアとトルコで4基目と5期目のエンジンが連続して投入されており、メルセデスは信頼性の懸念を解決するのに苦労しているように見える。

トト・ヴォルフもそれは否定しておらず、エンジンの信頼性問題が“再発し続ける”慢性的な問題であることをほのめかした。

「今、我々はそれが何であるかをはるかによく理解していると思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「だが、それはエンジンを走らせることに耐久性がないということであり、それは潜在的にDNFのリスクであることを意味する」

金曜日のチームプリンシパルメディア会議で、トト・ヴォルフは、長引く信頼性の問題が、カスタマーへのハードウェアの供給に関しても影響を与えていると説明した。

「今年、我々が信頼性に苦しんでいることはお分かりだと思う」とトト・ヴォルフは語った。

「我々は6基目のエンジンを走らせている。それはバルテリのためになると信じているし、それは我々が進んで選択することではない。それどころか、実際には問題を乗り越えようとしており、完全には理解できていない」

「今は一歩近づいていると思うし、エンジンがあっても、文字通り簡単であるとは限らない」

「我々はすべてのカスタマーに供給するために必死になっているし、それは些細なことではない」

メルセデスのF1パワーユニットは、これまで最高の信頼性を誇ってきた。2019年にはルイス・ハミルトンが使用制限内でチャンピオンを獲得している。

トト・ヴォルフは、レッドブル・ホンダとのチャンピオンシップでの激しい戦いは、パフォーマンスの向上につながったが、信頼性を損なうことになったと語った。

「例えば、モンツァを見れば、バルテリは後ろからスタートしなければならなかったとし、我々はその途中でポイントを失った」とトト・ヴォルフは語った。

「我々は毎年パフォーマンスをプッシュしようとしているが、今年はそれがポイントを犠牲にするところまで達した。過去7〜8年間、その考え方が我々をレースやチャンピオンシップを勝たせてきた」

「ペナルティを少し減らして、エンジンの使用基数を減らすことを望んでいたが、今年は本当に大きな打撃を受けた」

「マクラーレンとアストンマーティンはより幸運であり、その点で、我々はそれを勇気をもって受けとめ、可能な限りベストな仕事をしなければならない」

マクラーレンのザク・ブラウンは、メルセデスが「非常に激しくプッシュしていた」と語り、チームはカスタマーエンジンの信頼性について懸念を持っていないと述べた。

「激しい競争があるので、プッシュするとき、それは常に信頼性への挑戦となる」とザク・ブラウンは語った。

「しかし、マクラーレンの観点から言えば、我々は非常に満足している。彼らは信じられないほどの実績を持っているので、我々は心配していない」

ただし、バルテリ・ボッタスのみ新品エンジンの投入が続き、最も壊れてはいけないルイス・ハミルトンには投入されないことで、メルセデスがボッタスのエンジンでパフォーマンス向上のトリック、もしくは2022年の何かしらの仕組みをテストしているのではないかとの疑いの目も向けられている。

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カテゴリー: F1 / メルセデス