角田裕毅 レッドブルF1が2025年限りで契約解除を決定との報道

一方、GPblogも複数の情報筋から得たところによれば、角田裕毅との契約は2025年限りで終了となる見通しだが、レッドブル・レーシング側は同サイトの問い合わせに対してこの報道を否定しているという。
角田裕毅にとって2025年は試練の連続となっており、ここまでの10戦でポイントを獲得したのはわずか3回、チームの総得点172ポイント中7ポイントしか貢献できていない。この結果、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソンといった過去の“セカンドシート脱落者”たちと同様の道をたどることになりそうだ。
角田裕毅は今季開幕時にレーシングブルズのシートを与えられたが、ローソンの低調なパフォーマンスを受けてわずか2戦でレッドブル・レーシングへ昇格。しかし、その後の10戦でも期待された結果は出せず、9位1回と10位2回のみの入賞にとどまっている。
有力候補はアイザック・ハジャー
角田裕毅の後任として有力視されているのが、現在レーシングブルズで頭角を現しているルーキー、アイザック・ハジャーだ。2025年開幕前には無名に近かったハジャーだが、ペレスの電撃解雇に伴ってF1デビューを果たし、ここまでに角田裕毅とリアム・ローソンの合計ポイントを上回る活躍を見せている。
本人はレッドブル昇格の噂について「何が起きているのかは分からない」と語りつつも、「角田裕毅は本当に速い」と、元チームメイトへのリスペクトも忘れていない。
リアム・ローソンと若き“ワイルドカード”
2025年に一時レッドブルのシートを得たリアム・ローソンも後任候補の一人だが、パフォーマンスには波があり、オーストリアGPでの6位入賞以外は目立った結果を残せていない。
さらに注目されるのは、17歳のアービッド・リンドブラッド。イギリスGPでフリープラクティス走行を経験し、チームは極秘裏にテストプログラム(TPC)を進めている。ただし、現時点ではレッドブル本隊ではなく、まずはレーシングブルズで経験を積ませるべきだとの声が多い。

角田裕毅、アストンマーティン入りの可能性も
角田裕毅が2026年以降もF1に関わり続ける道として、アストンマーティン移籍の可能性も浮上している。ホンダが2026年からアストンマーティンにパワーユニットを供給することが決まっており、角田裕毅はテスト兼リザーブドライバーとして関与するプランが検討されているという。
角田裕毅とホンダの関係は深く、レッドブル昇格時にはホンダから財政的支援を受けていた経緯もある。
一時はキャデラックへの移籍も噂されていたが、同チームは現時点でセルジオ・ペレス、バルテリ・ボッタス、ミック・シューマッハといった他の候補に注目している模様だ。
F1グリッド全体を見渡しても、角田裕毅に残された選択肢は限られており、2025年が自身6年目にして最後のF1シーズンとなる可能性がある。
フェルスタッペン残留が前提条件
これらの人事案はいずれも、マックス・フェルスタッペンがメルセデスからの関心を断り、2026年もレッドブルに残留することが前提となっている。クリスチャン・ホーナーの電撃解任、そしてヘルムート・マルコの影響力強化という体制の変化が続く中、レッドブルは今後も動向が注目される存在となりそうだ。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅