メルセデスF1代表 バルテリ・ボッタスのアルピーヌ加入説は「面白い理論」

フランコ・コラピントがアルピーヌで苦戦を続けるなか、実質的なチーム運営を担うフラビオ・ブリアトーレとメルセデス代表トト・ヴォルフの間に接触があったとの強い噂が浮上している。
2025年中のドライバー交代か、それとも2026年に向けた動きかは不明だが、アルピーヌ関係者は独Auto Motor und Sportに対し「コラピントは(ピエール・)ガスリーに対して失うタイムが多すぎる」と語っている。
一方、メルセデスのリザーブドライバーを務める35歳のボッタスについて、ヴォルフは「ブリアトーレとは“コーヒーハウス友達”だ」と表現。
アルピーヌのカスタマーとしてのメルセデス製パワーユニット&ギアボックスの供給開始を踏まえたボッタス加入説については、「面白い理論だね。だが私が言ったんじゃない」とMotorsport-Total.comに否定的な姿勢を見せた。

かつて「クラッシュゲート」でブリアトーレと対立したネルソン・ピケJr.は、SNSでアルピーヌの動きを痛烈に批判。「(フェリペ・)ドルゴビッチやインディカー、ポール・アーロン、アレックス・ダンみたいな若手を選べよ。何年も出てなかった凡庸なドライバーを取るのか?冗談じゃない、あの老害は思ってたよりひどい」と怒りを露わにした。
ボッタス本人は先週のF1オーストリアGPで、「7月中に将来の決断を済ませたい」と語っており、「7月が始まるから、これから面白い月になると思う」と語っている。
またボッタスは2026年からF1に参戦するキャデラックとの関係でも注目されている。チーム代表のグレアム・ロードンは今週末のF1イギリスGPでパドック入りし、交渉を行う予定だ。
Sky Deutschlandに対しては、ボッタスがキャデラックの市販車の「素敵なシート」を撫でるSNS動画について聞かれると、「見たよ。キャデラックを買ったってことだね!」と笑顔でコメントした。
ロードンは、F1経験豊富なボッタスやセルジオ・ペレスと、コルトン・ハータのようなアメリカ人若手のペアを構想しているとされ、「誰もがキャデラックをドライブしたがっている」と語る。
「ありがたいことに、我々はF2から上がってくる若手も、豊富な経験を持つベテランもよく知っている。常に彼らと会話し、パドックで時間を過ごすようにしている。ただし今の焦点はマシン開発にある」
「シルバーストンで発表はないが、楽しみにしていてほしい」と締めくくった。
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