メルセデスF1 「ハミルトンの1ストップ戦略に確信はなかった」
メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1メキシコGPでのルイス・ハミルトンの戦略に確信はなかったと認めるが、フェラーリを倒すためにリスクを冒したと語る。

フェラーリのシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルは、F1メキシコGPの決勝レースをフロントローからスタートし、レース序盤に1-2体制を維持していた。

ルイス・ハミルトンはマックス・フェルスタッペンとのバトルで5番手に後退し、4番手に浮上した後に1回目の早めにピットストップをしてハードタイヤに交換した。そのタイヤで走り切って逆転優勝を果たした。

トト・ヴォルフは、ハードタイヤでスタートしたダニエル・リカルドのパフォーマンスを基にして賭けに出たと明かす。

「いいや、我々は確信してはいなかった」とトト・ヴォルフはコメント。

「2つの要因があった。1つ目は3番手と6番手でスタートする際にはリスクを負う必要があることをわかっていたことだ。優れたクルマと素晴らしいドライバーがいれば、大胆な戦略を立てるのはより簡単になる。我々は異なることをする必要があることを知っていた」

「そして、リカルドがハードタイヤで長く走っているのを見てみた。彼は30周走ったタイヤでグリーンのラップタイムを記録していたと思う。その後、我々はかなりの議論を重ねた。最終的にジェームス(ボウルズ/チーフストラテジスト)と彼の戦略パートナーが選んだのはハードタイヤで47周を走ることだった。それがうまくいった」

「私はハミルトンを完全に信頼しているが、引き延ばすことになるのはわかっていた。最高のドライバーであっても、そのマテリアルに頼る必要がある。47周はほとんど不可能のように聞こえたが、第1スティントのデータを見て、リカルドとマックスが強力な走りをしており、それはいくらか理にかなっていた。それでも、47周を視覚化するとひどい周回数のように聞こえた。」

ルイス・ハミルトンは、オープニングラップでセバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンとの接触をなんとか切り抜けた。ターン2でのフェルスタッペンとの接触ではほぼスピンしかけていた。

トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンの接戦の状態から抜け出す能力は多くのライバルよりも際立っていると語る。

「それは明らかに才能と学習と経験の組み合わせであり、彼のレースは本当に素晴らしいものだと思う」とトト・ヴォルフはコメント。

「数回、彼はレースが終了してしまいそうな状況から状況から抜け出した。ストレートではセバスチャンとの接触を奇跡的に避け、わずか数秒後にはターン2と3でマックスとサイド・バイ・サイドになった。彼は車を正しい場所に置くための素晴らしい能力を持っているように思う」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / ルイス・ハミルトン / F1メキシコGP