メルセデス F1
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフが、ニコ・ロズベルグの後任としてパスカル・ウェーレインの昇格をためらっている理由を示唆した。

トト・ヴォルフは「ルイスとパスカルの組み合わせは一触即発になりかねない。私が避けたいのは2007年のアロンソとルイスのシナリオだ。そこに行くつもりはない」と Kolner Express にコメント。

だが、トト・ヴォルフはまだそのオプションを捨ててはいない。

「クリスマスの願いがあるとすれば、1〜2年パスカルをミッドフィールドのチームにいさせたい。我々はニコがしたのと同じように勇敢な決断をしなければならないかもしれない」

ドイツのいくつかのメディアでは、ルイス・ハミルトンが来年ウェーレインを隣のピットガレージに入れたがらないと報じている。ルイス・ハミルトンはウェーレインのペースと他のどのドライバーよりもピレリの2017年F1タイヤで走り込んでいることを懸念しているという。

だが、ルイス・ハミルトンは「最終的にメルセデスが決定するときには、彼らは望んでいるどんなドライバーでも起用できる」とコメント。

「セバスチャン、フェルナンドなど、本当に望めば誰でも連れてこれる。初年度に僕はフェルナンドと走ったし、彼を倒したので、僕にとってそれは懸念ではない。彼らと走ることになっても僕は満足だ。でも、チームにとって何がベストかという点では、おそらくベストなアイデアではないかもしれない」

だが、現在ではそれは“ウェーレインを除いた彼らが望むどんなドライバーでも”に変わっているようだ。そして、バルテリ・ボッタスが経験と輪を乱すことのない気質によって最有力候補に挙がっている。

メルセデスは、エンジン代金の減額とパスカル・ウェーレインを走らせる提案をしたが、ウィリアムズはこれを拒否。ウィリアムズは、フェリペ・マッサの復帰を取り付け、バルテリ・ボッタスをメルセデスに移籍させることを容認したと報じられており、パスカル・ウェーレインは隅に追いやられた。

レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは「非常に難しい問題であることに疑問はない。過去数年間、全てに勝ってきたチームは、ワールドチャンピオンが辞めるという問題に直面している。それも非常に遅い段階でそれが起こった。全てのトップドライバーがすでに契約を結んでいる」と Tiroler Tageszeitung にコメント。

「ウェーレインはとても良いドライバーだが、もちろんワールドチャンピオンチームの期待はかなり異なる。遅かれ早かれ、ウェーレインは勝てるだろう。だが、まだあまりに早い。ドライバーがF1を完全に理解するには3年かかる」

セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツを管理してきたフランツ・トストは「もちろん、ハミルトンとウェーレインの組み合わせはよりシンプルなオプションだ。だが、我々はコンストラクターズ選手権について話をしている。それはお金が重要であり、多くのお金がかかっている。その組み合わがチームを不安定にするかが問題だ」と付け加えた。

一方、パスカル・ウェーレインは、そのような状況を軽視している。

「チームは僕が彼らのために走りたいことを知っているし、僕が行ったテストは素晴らしかった。毎日彼らに『どうなってる?』と聞くことはできない。腹立たしくは思っていないよ」

「彼らが僕をチームにとって適任者だと思えば、僕はそこにいる。僕はやらなければならないことは何でもするし、必要とされる結果は出すつもりだ。今はとにかく待たなければならない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / メルセデスF1