前方エキゾースト
メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、前方エキゾーストの導入が2009年のダブルディフューザーよりも大きなインパクトを与えると考えている。

ロータス・ルノーGPは、マシンのサイドポット先端にエキゾーストを配置するという技術革新を披露した。

すでに冬季テストでは、一部のチームがルノーと類似したバージョンを試している。

2009年、両方のタイトルを獲得したブラウンGPが導入したダブルディフューザーは、こぞってライバルチームがコピーした。

ロス・ブラウンは、前方エキゾーストの影響はさらに大きいだろうと考えている。

「重要な分野であり、パフォーマンス面ではダブルディフューザーよりもさらに重要かもしれない。もちろん全チームがエンジンパートナーとともに排気エネルギーを最大限に引き出す方法を見つけ出そうとしている。開発に関おける新しい関心エリアだ」

「このように限界をプッシュし、新しい分野を見つけ出すことがF1の精神だ。望んでいる場所にいなければ将来我々も見出すかもしれないし、それを規制するようにレギュレーションを変えるかもしれない。2013年には排気管は1本だけになりターボエンジンになるので、すべてが再び変わり、大きな変化があるだろう。しかし、これは魅力的な分野であり、F1の精神の範囲内だ」

だが、ダブルディフューザーと異なり、排気デザインにグレーゾンはないため、論争は起きないとロス・ブラウンは考えている。

「常にエンジニアがレギュレーションの解釈に挑戦するのがF1の本質だ」

「F1で不正を働く人間はごく稀なことであり、全てのエンジニアが実施し、また私がエンジニアに期待することは、限界に挑戦することだ」

「もちろんダブルディフューザーもそのような限界のひとつだった」

「エキゾーストは、それほど限界への挑戦だとは思わない。巧妙なアイデアだが、排気システムには規約的な問題はないと思うので、過度な論争にはならないだろう」

「ここ1〜2週間で材質などについての説明はあったが、論争にはなっていない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1