マクラーレンF1ザク・ブラウンがフェルスタッペンを非難「何度も一線を越えた」

マクラーレンとブラウンはこれまでもレッドブルおよびフェルスタッペンへの批判をたびたび口にしてきたが、2024年シーズン終盤から両陣営がタイトル争いで真っ向からぶつかっていることもあり、その応酬は激しさを増している。
今回ブラウンは英The Telegraphの取材でフェルスタッペンのドライビングスタイルに踏み込んだコメントを残した。
「一線を越えたことがある」ブラウンが語るフェルスタッペン像
ブラウンはフェルスタッペンについて次のように語った。
「彼はブルーザー(荒々しい攻撃的なタイプ)になりえる。アグレッシブすぎるところがある。傲慢さが出るんだ。F1で最も偉大なチャンピオンの中にも多少の傲慢さはあった。肘を張るんだ」
「マックスは時に一線を越えたことがある。ブラジルでのハミルトンとの対決でもそうだった。ルイスに対する何度かのオーバーテイクは行き過ぎだった」
マクラーレンはすでに2025年のコンストラクターズ選手権をシンガポールで確定。残る焦点はドライバーズ選手権だ。現在首位のランド・ノリスはオスカー・ピアストリに24ポイント差、フェルスタッペンには49ポイント差をつけており、自身初タイトルに向けて有利な立場に立つ。
一方でピアストリはオランダGP時点でノリスに34ポイント先行していたが、失速により現在は逆に大きく後退。今の勢いでは2位をフェルスタッペンに奪われる可能性の方が高いとも見られている。

ハミルトンの8度目の王座についても“遠回しに”フェルスタッペンへ言及
インタビューでは、2021年アブダビGPの最終周決着についても間接的に触れる場面があった。
「ハミルトンは8度のワールドチャンピオンになれると思うか?」という質問に対し、ブラウンはこう返した。
「彼はすでにそうなっているべきだ」
これはもちろん、2021年アブダビGPでの物議を醸したレースディレクションを指しているとみられる。終盤のセーフティカーで、ハミルトンとフェルスタッペンの間にいた周回遅れのみが先に解除され、さらに通常必要とされる追加のラップを行わないままリスタートが行われたことで、フェルスタッペンが新品タイヤで追いつき逆転初タイトルを獲得した──F1史に刻まれる論争の瞬間だ。
ブラウンは名指しこそ避けたものの、“本来の結果”が覆ったとの立場を明確にし、ここでもフェルスタッペンを暗に批判した形となった。
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