マクラーレン F1オランダGPのノリスのリタイアは「メルセデスに非はない」
マクラーレンはオランダGPでのランド・ノリスのリタイアについて責任を認め、パワーユニット(PU)サプライヤーのメルセデスには非がないことを明らかにした。

チーム代表アンドレア・ステラは日曜夜遅くに説明し、ノリスのMCL39について「シャシー側の問題を特定した」と語った。当初、ノリスのマシンに起きた致命的な問題はPU関連だと見られていた。これはいくつかの要素に基づいた妥当な推測だった。

ノリス自身がエンジニアのウィル・ジョセフに対して「コクピットに煙が入ってきている」と無線で伝え、その直後にエンジンが「突然止まった」と報告したことに加え、今季はメルセデス自身のチームおよび顧客チームで度重なるPUトラブルが発生していたため、マクラーレンは幸運にもその影響を免れていたが、そうした状況も疑いを強めていた。

しかし、ステラの明言により、それがマクラーレンのマシン自体に起因する珍しい故障であったことが最も具体的に示された。

「シャシー側の問題を特定した。我々は次戦モンツァに向けて徹底的にレビューを行う」とイタリア人は語った。

「長期にわたって完璧な信頼性を維持してきた後で、これはチームにとって初めての技術的問題だ」

54歳のステラは、レース直後のメディア対応では意図的に断定を避け、責任の所在について明言しなかった。

「マクラーレンにとって信頼性は長年の強みだ。今回は技術的な信頼性の問題のように見えるが、これは常に残念なことだ」とステラはRacingNews365を含むメディアに語った。

「チーム全体でこの事態を処理し、学びを得て、問題をレビューし、修正し、将来的に再び要因とならないようにする。もちろん今は残りの選手権が最優先だが、それだけにとどまらず、未来に向けても同じことだ」

この信頼性の欠如は、ノリスとピアストリのマクラーレン内タイトル争いにおいて重大な影響を及ぼす可能性がある。

25歳のノリスは、リタイアがなければタイトル争いでオーストラリア人との差が9点から16点へと広がるだけで済むはずだった。しかし、今回のリタイアにより残り9戦で34点差を背負うことになった。

レース直後にさらに追及されたステラは次のように補足した。

「データに基づいた初期の兆候はいくつかある。ただし、公平に言って、ランドのマシンに何が起きたかについての完全な証拠はまだない」

「だから、シャシー側の問題か、エンジン側の問題かといった憶測は控えたい」

「正直なところ、結果においては大きな違いはない。そして認識のされ方においても同じだ。私はこの機会を利用して、自分たちに思い出させたい。シャシーとエンジンは一体だということを。つまり一つのチームなんだ」

「技術的にどこに問題があったのかを確認し、修正して、また前に進んでいく」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ランド・ノリス / F1オランダGP