マクラーレンF1 タイヤ冷却疑惑でFIAが「規則違反なし」と正式判断
マクラーレンは、F1マイアミGPでのタイヤ冷却に関する疑惑についてFIAの調査を受けたが、技術規則に準拠していたことが確認された。ドライバーのオスカー・ピアストリも、こうした噂を一蹴し、「まったく気にしていなかった」と語っている。

この一件は、ピアストリがマイアミ・オートドローム・インターナショナル・サーキットで優勝を果たした直後に浮上した。

レース週末中、マクラーレンのチーム代表ザク・ブラウンが「Tire Water(タイヤ水)」と書かれたボトルから飲む様子が中継に映し出され、これに対してレッドブルF1のクリスチャン・ホーナーがレッドブルのドリンクを差し出すなど、軽妙なやり取りも話題となった。

FIAが正式に問題なしと報告
FIAはエミリア・ロマーニャGPを前に、技術代表による報告書を公開。その中で、マイアミGP後に上位10台の中からランダムに選ばれたピアストリのマシン(カーナンバー81号車)について、物理的な検査を実施したことを明かしている。

報告書には次のように記されている。

「マイアミのレース後、上位10台の中からランダムに選ばれた81号車に対し、詳細な物理的検査を実施した。調査対象となったのは4輪すべてのホイールおよびボディワーク構成であり、技術規則第3.13条および第11.5条への準拠を確認した」

「検査されたすべての構成部品は、2025年F1技術規則に準拠していると確認された」

ピアストリ「全く心配していなかった」
エミリア・ロマーニャGPを控えたFIA主催のドライバー記者会見で、選手権リーダーであるオスカー・ピアストリは、この疑惑について質問を受けた。

「正直に言うと、何も読んでいない。なぜなら、まったく気にしていなかったからだ」とピアストリは淡々と語った。

さらに、疑惑に対してユーモアを交えてこう付け加えた。

「次は小さなフィギュアでもウォータースライダーに乗せてみるかもね」

「まあ、何か面白いことを考えてみる」

「いずれにしても、検査はすべてクリアしていたし、心配はしていなかった。レースに集中するだけだ」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / FIA(国際自動車連盟) / F1エミリア・ロマーニャGP