マクラーレンF1 新型フロアの導入を計画「トップの座を守るため」
マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、F1選手権の両タイトル争いで優位を保つために、新たなフロアアップグレードを今後のグランプリで導入する計画であることを明かした。

現在マクラーレンはドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権の両方で首位を独走しており、次戦ベルギーGPを前にしてコンストラクターズではフェラーリに対して238ポイントもの大差をつけている。

ドライバーズ選手権では、マックス・フェルスタッペンがマクラーレンの2人の後塵を拝して3番手に位置しており、その差は69ポイント。ただし、シーズンはまだ12戦を終えた段階で、後半戦に向けて多くのポイントが残っている。

マクラーレンはすでにイギリスGPで新型フロアをテストしており、今後のレースでの本格投入を視野に入れている。ただし、次戦スパ・フランコルシャンでのベルギーGPはスプリント週末のため、導入には慎重だ。

「新しいフロアはFP1で試験する予定だった。というのも次戦はスプリントで、実戦投入と比較評価には適さないからだ」とステラは語った。

「それでも初期評価としては非常に満足している。すべてのデータは、この新仕様を今後のイベントで導入する方向に導いている」

勝利は「与えられるものではなく、勝ち取るもの」
マクラーレンはここまで支配的なシーズンを送っているが、6月のカナダGPではジョージ・ラッセルにポール・トゥ・ウィンを許し、両ドライバーとも表彰台を逃す結果に終わった。

ステラは、勝利が当たり前だと考えるべきではないと警鐘を鳴らし、チームは常に準備と現場での努力によって結果を「勝ち取らなければならない」と強調した。

「カナダで見たように、少しでも油断すれば勝てなくなる。勝利は保証されたものではない。勝利とは準備を通じて、現場での働きによって勝ち取るものだ」とステラはロンドンのイベントで語った。

「今後の戦略は、今やっていることを継続すること。それは単に同じ結果を目指すというだけでなく、我々が持つポテンシャルを最大限に引き出すという決意でもある」

「シーズン後半戦のミッションは、自分たちの力を最大限に活かし、勝ち続け、ファンに多くの感動を届けることだ」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム