ザク・ブラウン ホーナー解任に「驚きなし」 レッドブルF1の悪化を指摘

今月初め、ミルトン・キーンズを拠点とするレッドブルはホーナーの電撃解任を発表し、後任には元レーシングブルズ代表のローラン・メキースが就任した。
ホーナーは2005年のチーム創設時から指揮を執り、複数の世界選手権制覇を支えてきた51歳のベテランだった。しかし、昨季中盤以降のパフォーマンス低下と内部の緊張が続くなか、経営陣は彼との決別を決断した。
さらに、レッドブル共同創業者チャレオ・ユーヴィッディヤの息子であるチャラーム・ユーヴィッディヤが、最近レッドブルGmbHの過半数株式を手放したことで、ホーナーの立場はより不安定なものとなっていた。
ホーナーと対立する場面も少なくなかったライバルのブラウンは、その解任劇について「驚きではなかった」と述べている。
「時期については多少驚いたが、結果についてはまったく驚きはない」とブラウンはTSNに語った。
「ここ数年、あのチームでは多くの騒動が起きていて、それが収まるどころか悪化しているようにさえ見える。だから、シーズン中の解任も全く不思議ではない」

ホーナーの今後に関しては「わからない」とブラウン
ホーナーがレッドブルのチーム代表兼CEOを退任したことが報じられると、彼の次の行き先についてさまざまな憶測が飛び交った。中でもフェラーリやアルピーヌへの移籍説が有力視されている。
しかし、ブラウンはホーナーの将来について「見当もつかない」と語る。
「彼の年齢とモータースポーツでの経歴を考えれば、どこかのカテゴリーでまた姿を見ることになるだろう」とブラウン。
「ただ、彼が他にどんな興味を持っているのかは知らない。もしかするとフットボールチームの経営でも始めるかもしれないし。今後を見ていこう」
一方でブラウンは、2024年のコンストラクターズタイトルを獲得した後、今季の両タイトル制覇に向けて全力を尽くすと締めくくった。
「我々はタイトル争いに集中している。彼ら(レッドブル)はいまだにマックス(フェルスタッペン)という脅威を抱えているから、気は抜けないよ」
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