マノー MNR1
マルシャが経営破綻したことで、チームの資産がオークションにかえられることになり、未完成の2015年F1マシンの設計が出品された風洞モデルから明らかなった。

マルシャは、2015年にエントリーリストにマノーF1チームとして登録しており、2015年F1マシンは、『マノー MNR1』となっていたと推測されている。

MNR1は、マルシャの2014年F1マシン『MR03』の設計の大部分を持ち越している。

2015年から新しい規約が導入されるため、マシンのノーズ構造は作り変える必要がある。

マノーのソリューションは、このスケールモデルでも明らか。2014年のMR03に比べると、シャシーの前部が低く、フロントサスペンションにプッシュロッドを取りつけた結果、タブの上面に膨らみがある。新しいフロントウィングのエンドプレート設計もはっきりと確認できる。

マシン後部は、リアウィングの支柱など2014年のコンセプトの大半が持ち越されている。ウィングそのものは、F1ロシアGPを戦ったマルシャ MR03と比較してアップデートされており、エンドプレートは外側にフェラーリ・スタイルのストレーキがあり、先端には1本の通気孔ではなく、2本の通気孔がある。

マルシャは、コスト削減のために2015年規約に合わせてMR03シャシーを改良するつもりだったと考えられる。それは、新設計で見られる多くの類似性で浮き彫りになっているが、マルシャのエンジニアは2015年の作業に2014年の設計に使用したのと同じモデルを利用していた可能性も高い。

Manor MNR1 Manor MNR1 Ferarri

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カテゴリー: F1 / マルシャ / マノー