ランド・ノリス 「ステアリングのボタンを押しすぎて親指が痺れていた」 / マクラーレン F1アイフェルGP
マクラーレンF1のランド・ノリスは、F1アイフェルGPの決勝でのパワーユニット問題に対処するために頻繁にステアリングホイールのボタンを切り替えていたため親指が痺れていたと語る。

予選でデータに異常値が見られたことで決勝にむけてマクラーレンはランド・ノリスに新品のパワーユニットを搭載。しかし、レース中のノリスはコーナーを回るたびにステアリングホイール上のエラーコードをクリアする必要があった。

レース中の無線ではエンジニアのマーク・テンプルによる『デフォルト 0-3』という指示が頻繁に聞かれた。

しかし、42周目にランド・ノリスはリタイアし、すべての努力は無駄となった。ノリスはコックピットでどれだけ懸命に働いていたか、そして、いかに『デフォルト 0-3』というメッセージを聞きたくないかについて語った。

「悪夢を見るだろう!」とランド・ノリスは語った。

「すべてのストレートでボタンを押していた。このボタンを押して、次はこのボタンといった具合に押さなければならなかった。あまりに押し過ぎて親指が痙攣してきた。手をストレッチしながら『これとこれをしなければならない』と考えていた。でも、すべてのストレートがタフだった」

「当時僕たちはまだポイントを争っていた。後ろの人とはかなりのギャップがあったし、多くのパワーが落ちていることを考えればペースは悪くなかった。でも、最終的に彼らが僕を捕らえることができたかどうかはわからない。それでも、僕たちはまだポイントを獲得できるチャンスがあった。まだポイントを争っていた。でも、最終的に完全に壊れてしまった。壊れるまではできるだけ長く戦い続けようとしていた。

リタイア後、ランド・ノリスは、過去にフェルナンド・アロンソがしたようにマーシャルのデッキチェアに座って残りのセッションを見守った。チームメイトのカルロス・サインツは5位入賞を果たしている。

「僕は間違いなく4位を目指していた。(ダニエル)リカルドと3位を争っていた可能性があったけど、今日はそうではなかった。チームと私自身は多大な努力をしたけど、その可能性はすぐに消えてしまった」

「問題があっても、まだポイントを目指していた。セーフティカー後はそうではなかったかもしれないけど、セーフティカーが原因だったので、それがなければ何かを回収できたはずだ。何もないよりもマシだっただろう」

「でも、僕はそこに残された哀れなマシンを見ることしかできなかった。消火器がスプレーされて最後は真っ白だった。クリスマスみたいだったよ。それが僕が考えたすべてだ・・・」

ランド・ノリスは、F1アイフェルGPでのリタイアによってドライバーズランキングで4位から6位に短絡。さらに今後6戦でパワーユニット交換にはペナルティが科せられるため、壊すことができなくなった。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / F1ドイツGP