佐藤琢磨 インディカー・シリーズ
2018年のインディカー・シリーズ 第11戦 アイオワの決勝が7月8日(日)に行われ、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が今季初優勝。佐藤琢磨レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は3位に入り、今季初表彰台を獲得した。

第11戦の舞台は全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイ。アメリカ大陸の中央付近に位置するアイオワ州デ・モインの西40マイルほどのところに作られた小さいながらもチャレンジングなオーバルコースだ。

優勝したジェームス・ヒンチクリフは、300周のレースの残り40周目にそれまで長くレースをリードしていたジョセフ・ニューガーデンをインサイドからオーバーテイク。このオーバーテイクが勝利を決定づけることになった。

さらに決定的だったのが残り6周。佐藤琢磨がエド・カーペンター(エド・カーペンター)に接触してスピン。スピンしたエド・カーペンターのデブリを除去するためにフロコースイエローとなる。ここでジョセフ・ニューガーデンはピットに入るが、ジェームス・ヒンチクリフはステアウトを選択。しかし、レースはペースカー先導のまま終了。ヒンチクリフが優勝したのに対し、ニュウーガーデンは4位でレースを終えることになった。

レースは、ポールポジションからスタートしたウィル・パワーがリードを築いていたが、そのジョセフ・ニューガーデンがレースを支配する展開。一方、ジェームス・ヒンチクリフは11番手からスタートして18周目に5番手まで順位を上げている。

その後、ウィル・パワーを抜いて2番手に順位を上げたヒンチクリフは、30周にわたってニューガーデンを追いかける。ニューガーデンとヒンチクリフは80周目に同時にピットインしてタイヤ交換と給油を実施。3ストップの第2スティントの交換では、ジェームス・ヒンチクリフがショートオーバールのトラフィックでよりマシンが適しており、速さをみせる。

トップに立ったヒンチクリフは、ニューガーデンに対してリードを広げ、昨年のロングビーチ以来となる今シーズン初勝利をたぐり寄せた。

2位にはスペンサー・ピゴットが続いた。長くヒンチクリフとニューガーデンのバトルについていったピゴットは、最後のフルコースイエローで同じようにステイアウトを選んだことで嬉しいインディカー初表彰台を飾ることができた。

佐藤琢磨は同じようにステイアウトを選び、今季初表彰となる3位入賞を果たした。

ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン)は、表彰台まであと一方だったが、最後のフルコースイエローでフレッシュタイヤに履きかえるギャンブルが外れて5位でフィニッシュすることになった。

ウィル・パワーは、ジョセフ・ニューガーデンにリードを奪われてからは思うように伸びず、6位でフィニッシュした。

7位には佐藤琢磨のチームメイトであるグラハム・レイホール、8位には4位からスタートしたシモン・パッジェノー(ペンスキー)。ウィル・パワー同様にペースに苦しむレースとなった。

アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)は序盤に優勝争いが期待されたが、1回目のピットストップでエンジンがストール。優勝争いから脱落して9位で終えた。エド・カーペンターが10位に続いた。

セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)は全ドライバーのなかで最長のスティントを敢行して11位。ポイントリーダーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は序盤のスティントでマシンに苦しみ12位でレースを終えた。

2018 インディカー 第11戦 アイオワ 決勝 結果

PosNoDriverTeam 
15ジェームス・ヒンチクリフSchmidt Peterson MotorsportsH
221スペンサー・ピゴットEd Carpenter RacingC
330佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingH
41ジョセフ・ニューガーデンTeam PenskeC
56ロバート・ウィッケンズSchmidt Peterson MotorsportsH
612ウィル・パワーTeam PenskeC
715グラハム・レイホールRahal Letterman Lanigan RacingH
822シモン・パジェノーTeam PenskeC
927アレキサンダー・ロッシAndretti AutosportH
1020エド・カーペンターEd Carpenter RacingC
1118セバスチャン・ブルデーDale Coyne RacingH
129スコット・ディクソンChip Ganassi RacingH
1310エド・ジョーンズChip Ganassi RacingH
1423チャーリー・キンボールFucos RacinfC
1559マックス・チルトンCarlinC
1698マルコ・アンドレッティAndretti AutosportH
1714トニー・カナーンAJ Foyt Racing C
1819ザカリー・クラマン・デ・メロDale Coyne RacingH
1928ライアン・ハンターレイAndretti AutosportH
2026ザック・ビーチAndretti AutosportH
2188ギャリー・チャペスHarding RacingC
224マテウス・レイストAJ Foyt Racing C


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カテゴリー: F1 / インディカー