インディ500予選2日目 シュワルツマン快挙のポール 佐藤琢磨が2番グリッド

ファスト6によるポールポジション決定戦で、4番目にアタックしたシュワルツマンは、佐藤琢磨、スコット・ディクソン、アレックス・パロウといった強豪を打ち破って最速タイムを記録。その後、アロー・マクラーレンのパト・オワードとマイヤー・シャンクのフェリックス・ローゼンクヴィストが彼の記録に挑んだが、いずれも及ばなかった。
ファスト6 予選4周平均スピード
1位 ロバート・シュワルツマン:232.790mph(2分34秒6459)
2位 佐藤琢磨:232.478mph(2分34秒8534)
3位 パト・オワード:232.098mph(2分35秒1069)
4位 スコット・ディクソン:232.052mph(2分35秒1377)
5位 フェリックス・ローゼンクヴィスト:231.987mph(2分35秒1809)
6位 アレックス・パロウ:231.378mph(2分35秒5894)
プレマは火曜日の初日練習にすら間に合わず、序盤は雨にも悩まされたが、限られた走行時間のなかで準備を整え、4周・10マイルの走行で世界最速を決めるこのイベントにおいて、見事な予選パフォーマンスを披露した。
佐藤琢磨は、チームメイトのグレアム・レイホールが土曜日の予選で2日目進出を逃した分を補うように、見事な2番手タイムを記録。これにより、エンジンサプライヤーであるホンダとシボレーの両陣営が、最前列に1台ずつ名を連ねる結果となった。ポールはシボレーが2年連続で獲得している。
2度のインディ500優勝経験を持つ佐藤琢磨は、今回初めてアロウ・マクラーレンにフロントロウをもたらしたオワードの前に並ぶ。
ディクソンは4位、ローゼンクヴィストは5位で続き、両者の所属するガナッシとマイヤー・シャンクのテクニカルパートナーシップが功を奏し、ファスト6に全体の半数となる3台を送り込んだ。
多くの関係者が、ポイントリーダーのアレックス・パロウがポール最有力候補と見ていたが、日曜になると彼のマシンはパフォーマンスを失い、最終的に6位にとどまった。
「もうこれ以上は無理だった」と無線で語ったパロウ。
一方、ペンスキー勢は今回のポール争いに加わることができなかった。チームのうち2台は、ピットレーンでの不正改造の疑いにより出走が認められず、スコット・マクラフリンは練習走行でクラッシュし、前年のポール再現のチャンスを失った。
ファスト6進出を逃したドライバー
7位 デイビッド・マルカス:231.599mph(2分35秒4411)
8位 クリスチャン・ルンガー:231.360mph(2分35秒6015)
9位 マーカス・エリクソン:231.014mph(2分35秒8347)
10位 スコット・マクラフリン:練習走行でクラッシュ
11位 ジョセフ・ニューガーデン:技術検査に不合格
12位 ウィル・パワー:技術検査に不合格
マルカスはファスト6進出を逃した中で最速だったが、昨年の大会を欠場し、インディカーのSNSチームで働いていたという経緯を考えれば、今回の結果には満足しているだろう。
レイホール・レターマン・ラニガンに所属するルンガーは、これまでインディ500で28番手以上にグリッドを上げたことがなかったが、今回は8位という好成績。9位のエリクソンも、昨年はバンプデイで予選通過に苦しんだが、今年は安定した結果を残した。
ラストチャンス予選の結果
日曜のバンプデイでは、今年もデイル・コイン・レーシングの1台が予選落ちとなった。ルーキーのジェイコブ・アベルが出走権を逃している。
アベルは、同チームのリヌス・ヴィーケイと最後の予選枠をかけて争ったが、ヴィーケイの走行戦略は極めて危うく、インディ500で7位より下の順位に沈んだことのなかった彼にとって、予選通過も危ぶまれる場面だった。
カテゴリー: F1 / インディカー