ニコ・ヒュルケンベルグ F1モナコGP裁定に不満 「弁明の機会すらなかった」

アウディF1のヒュルケンベルグは、赤旗再開後のフェアモント・ヘアピンでカルロス・サインツJr.と接触。この件でレース後に10秒加算ペナルティを受け、9位から13位へ後退した。これにより、獲得していたはずの2ポイントを失う結果となった。
ヒュルケンベルグ 「混乱の発端はラッセルだった」
ヒュルケンベルグは接触の原因として、ジョージ・ラッセルがペナルティ消化のために意図的に後続との間隔を広げようとしたことが、集団全体の混乱を招いたと主張した。
レース後に映像を確認したというヒュルケンベルグは、当時の状況を次のように振り返った。
「リプレイを見た。僕としては、すべてはジョージがペナルティのために後続集団を抑えたところから始まっている」
「それが明らかに混乱を生み出した。特にモナコではクルマ同士が折り重なるような状況になる」
「ミラボーを立ち上がったとき、右のイン側にはフェルナンド(アロンソ)がいて、エステバン(オコン)は別のクルマと争っていた」
「僕は左右を何度も確認しながら走っていたが、突然エステバンを避けなければならなくなった」
「だから最初からイン側のラインに入ることになったんだ」
サインツJr.にも回避の余地があったと主張
ヒュルケンベルグはヘアピンのイン側でフルロック状態となり、コーナー出口で十分なスペースを確保できなかった。
一方のサインツJr.はウィリアムズのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンの外側から進入し、その後ろへ入ろうとしていた。
ヒュルケンベルグは、サインツJr.にも接触を避ける余地があったとの見方を示した。
「カルロスもアウト側にいたと思う」
「彼は全員が密集していることを分かっていたはずだ。それなのにかなり大きく切り返してきた」
「もう少し外側を維持していれば自分自身を守ることもできたはずだ。あそこまで切り返す必要はなかったと思う」
「結局のところ1周目だったし、1台のクルマが後ろの10台を詰まらせていた状況だった」
「だからスペースは限られるし、特にモナコの1周目ではこうしたことはレースでは起こり得る」
最大の不満は裁定手続き
ヒュルケンベルグにとって問題だったのは接触そのものだけではなかった。
スチュワードはヒュルケンベルグを接触の原因と判断し、レース後に10秒加算ペナルティを科した。しかし、その過程でドライバーやチームが事情を説明する機会が与えられなかったという。
ヒュルケンベルグは通常の審議手続きが行われなかったことに疑問を呈した。
「僕にとって少し奇妙だったのは、ペナルティが即座に科されたことだ」
「調査対象になったわけでもなく、普段のようにスチュワードのところへ行って説明する機会もなかった」
「それは僕たちにとって明らかに残念だった」
アウディF1にとって痛いポイント喪失
今回の裁定により、ヒュルケンベルグは9位入賞で得られる2ポイントを失った。
これはザウバーからアウディF1へ移行して以降、チームにとって2度目となるトップ10フィニッシュの機会を逃したことを意味する。
ヒュルケンベルグは接触の責任判断だけでなく、裁定までのプロセスそのものにも納得しておらず、モナコGPの後味の悪い余波は依然として続いている。
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