ニコ・ヒュルケンベルグ アウディF1を冷静分析「PUにまだ伸びしろがある」

バルセロナでの走行から明確な進歩はあるとしながらも、新レギュレーション時代に向けて課題は多いと認めている。
バーレーン・インターナショナル・サーキットで2回のハーフデイ走行を終えたヒュルケンベルグは、まず全体像について前向きな印象を語った。
「違いはあるし、パフォーマンスと信頼性の面で良い前進だ。多くの周回と距離をこなすことができた。バルセロナと比べれば大きなステップだ」とヒュルケンベルグは述べた。
一方で、サクヒールはスペインでのシェイクダウンとは性格が大きく異なると指摘する。
「バーレーンはバルセロナとはまったく違うサーキットだ。ストップ・アンド・ゴーが多く、低速域中心だ。路面、グリップ不足、高温といった要素によってマシンの弱点が露わになる。ここまで過酷な条件を与えるサーキットはそう多くない」
完全新設計のアウディPUは開発途上
現在の作業の中心は、完全新設計となるアウディのパワーユニットにある。
「常にエンジンに取り組んでいる。さまざまなセッティングを試し、項目ごとに確認し、段階を踏んで変更を加え、再びコースに出る。まさにテストだ」
ヒュルケンベルグはポテンシャルの存在を認めつつも、どのメーカーもまだ最適解には到達していないと見る。
「この部分にはもう少し伸びしろがあると思う。ただ、まだ5日目だ。どのエンジンメーカーも完璧な状態ではないはずだ。すべてが完全に最適化されているとは思えない。多くの分野で改善の余地がある」
昨年までの世代との比較では、成熟度の差を強調した。
「昨年までの世代、とりわけパワーユニットは10年かけて磨き上げられてきた。すべてがスムーズで、均質で、扱いやすかった。だが今はエンジンもギアボックスも初めて作っている。やるべきことがあるし、整理すべき部分もある。それは自然なことだ。ドライバーにとっては一貫性と予測可能性が重要だからだ」
タイム面については慎重な姿勢を崩さない。
「集団の中でそれほど離されてはいないが、エネルギーモードによって差は大きく変わる。燃料搭載量も不明だ。道のりは長い。いくつかの部分を整えれば、さらにポテンシャルは引き出せる」

ダウンフォース減少と2014年との共通点
2026年型マシンの特徴として、ヒュルケンベルグはダウンフォースの減少を挙げる。
「ダウンフォースは少ない。それが最大の変化だ。昨年のマシンは信じられない量のダウンフォースがあった。今はその一部が欠けている。数年のうちに各チームが取り戻していくだろうが、現時点では確実に少ない」
その状況は2014年の大規模レギュレーション変更を想起させるという。
「2014年の変更を強く思い出す。新しいパワーユニット、かなり異なる空力。そしてゼロからのスタートだ。再学習し、適応する。それでも最終的には四輪があり、フロントウイングとリアウイングがあり、ステアリングがあるレーシングカーだ。物理法則は変わらない」
ブレーキングで露呈する難しさ
バーレーン特有のコンディションは、特にブレーキングで顕著に表れた。
「ターン9でこれほど多くのマシンがロックするのは見たことがない。特に今回の条件ではなおさらだ。通常はターン1とターン10で向かい風になるが、今年は追い風だ。それが非常に難しい」
最後に、2026年型マシンの“楽しさ”については判断を保留した。
「何戦か走ってから評価したい。実際にレースでどれだけバトルできるのか、どう機能するのかを見たい。皆が答えを求めているのは分かっているが、今断言するのはフェアではない」
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