ホンダ LUNA SEA
2017年5月29日、日本武道館で世界初の水素 燃料電池コンサート「LUNA SEA The Anniversary 2017 5.29 日本武道館」が開催された。ロックバンド「LUNA SEA」のメジャーデビュー25周年というこのプレミアムなライブで、ホンダの燃料電池自動車「クラリティ FUEL CELL」が外部給電器「Power Exporter 9000」を介して、ギタリストSUGIZO氏のギターに電力を供給した。

今回の“水素 燃料電池コンサート”は、かねてより再生可能エネルギーに関心のあったLUNA SEAのギタリストSUGIZO氏が、水素社会研究会の事務局長である福田峰之衆議院議員に「燃料電池をコンサートの電力供給源にすることはできないか?」と相談したことをきっかけに実現したもの。ホンダやトヨタの燃料電池自動車により、LUNA SEA武道館ライブに電力供給が行われた。

このライブでは、SUGIZO氏のギターアンプ等の機材にホンダのFCV「クラリティ FUEL CELL」から外部給電器「Power Exporter 9000」を介して電力を供給したが、これは事前に行った試奏で「今回のライブにはクラリティの電気の音が合う」とSUGIZO氏がチョイスしたもの。当日は会場外の物販ブースにも「クラリティ FUEL CELL」とトヨタ「MIRAI」の2台が電力供給を行った。

また、この外部給電にはお台場にあるホンダの「70MPaスマート水素ステーション」で充填した水素が使用された。再生可能エネルギーである太陽光発電とコンプレッサーを使用しないホンダの高圧水電解システム「Power Creator」とを組み合わせて作ったCO2フリーの水素は、化石燃料に頼らない100%クリーンなエネルギーなもの。

コンサートに先駆けて行われた記者会見でSUGIZO氏は、「実際にスタジオで試奏してみると、水素で発電した電気は想像以上にクオリティの高い音でした。一般の電気と違って数百kmもの電線を通らずにすむので、劣化したりノイズが混じったりしないピュアな電気ですから、この電気で鳴らす楽器もいい音になるのです。自分の環境保全に対する思いと音楽のクオリティアップの両方に、素晴らしい効果が得られています」と見解を述べた。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ホンダF1