ルイス・ハミルトン「デプロイメントが最後まで続かない」 フェラーリF1の課題説明

2週間前のバルセロナ・カタルーニャGPで今季初勝利を挙げたフェラーリは、オーストリアGPでアップグレード版パワーユニットを投入した。しかし、予選3番手からスタートしたハミルトンは表彰台争いに加わることができず、5位でレースを終えた。
「最後まで伸び続ける」メルセデスとの差
ハミルトンは、さらなるパワーユニットのアップグレードについて問われると、改善には時間が必要だと認めた。
「次のパワーアップグレードをいつ投入できるか、本当に懸命に取り組まなければならない」
「でも、あのマシンたちと走っていると、問題はデプロイメントなんだ。単純なパワー不足というより、コーナー立ち上がりでは十分な加速があるように感じる。でも最後のところではデプロイメントの差が出る」
「僕たちのデプロイメントは途中で失速してしまう。一方で、特にメルセデスは最後まで伸び続ける。なぜそうなるのか、どう改善できるのかを調べなければならない。でも、その改善はすぐには実現しないだろう」

「なぜここまで遅かったのか分からない」
レースではスタート直後にチームメイトのシャルル・ルクレールをかわし、一時はジョージ・ラッセルに食らいつく走りを見せた。しかし、その後はタイヤのデグラデーションに苦しみ、3ストップ戦略を採ることになった。
ハミルトンはレースを振り返り、「今日はなぜここまで遅かったのか分からない」と率直な思いを語った。
「ペースに本当に苦しんだし、デグラデーションも予想以上に大きかった。僕はレース前から『今日は2ストップでは厳しいと思う』とチームに伝えていたんだ」
「最初のスティントではジョージについていこうとしてタイヤをかなり使ってしまった。その後のスティントでも、ほとんどずっとパワー不足に苦しんでいた」
さらに、タイヤ選択やマシンバランスにも不満があったと明かした。
「今日はどのタイヤも気に入らなかった。本当に厳しいレースだった。ものすごく暑かったし、スタートもうまく決まらなかった」
「金曜日はストレートだけでコンマ6秒遅れていた。今日がどうだったのかはこれから確認するけれど、それほど小さな差ではなかったはずだ」
「それにグリップ面でも、今日はみんなについていくことができなかった」
それでもハミルトンは、バルセロナ・カタルーニャGPでの優勝を含め、今季ここまでのフェラーリの進歩には前向きな姿勢を崩さなかった。
「バトルは楽しめている。もちろん、僕たちが目指している位置ではない。でも、このサーキットは昔から僕にとって苦手なコースなんだ」
「だから予選3番手は悪くなかったし、決勝5位も、ここでいつも速いシャルルと比べれば受け入れられる結果だと思っている」
今回のオーストリアGPでは、アップグレード版パワーユニットを投入したフェラーリだったが、ハミルトンはメルセデスとの差は依然としてデプロイメント性能にあると指摘した。さらなる改善には時間が必要との認識を示しており、今後のアップデートが巻き返しの鍵となりそうだ。
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