メルセデスF1 ラッセルとアントネッリが給水装置故障「過酷な暑さとの戦いだった」

オーストリアGPは、ヨーロッパを襲った熱波の影響で厳しい暑さの中で開催され、FIAは週末前から「Heat Hazard(高温危険)」レースに指定。決勝時の気温は35度に達し、31度を超えた場合に適用される高温時の安全規則の対象となった。
猛暑の中で給水装置が作動せず
この規則では、ドライバーは体温上昇を抑えるための冷却キットを使用できるが、水分補給も過酷なレースを乗り切るうえで重要な要素となる。
しかし、優勝したラッセルはレース後のチーム無線で、給水装置が故障していたことを報告した。
「ドリンクシステムが壊れた。このレースで壊れるなんてね……。ちょっと喉が渇いたよ!」
さらに、決勝を3位で終えたチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリも、レース後のクールダウンルームで、自身のW17でも同じトラブルが発生していたことを明かした。
2台そろって給水できないまま、71周に及ぶ猛暑のレースを戦い抜いていたことになる。
なお、2位のマックス・フェルスタッペンも「飲み物というより温かいお茶みたいだった」と冗談交じりに語っており、高温によってドリンク自体も熱くなっていたことを示唆した。

ラッセル「自分にはまだできると証明できた」
厳しいコンディションを乗り越え、今季2勝目、自身通算7勝目を挙げたラッセルは、レース後に勝利の喜びを語った。
「再びトップに立てて本当に素晴らしい。少し間が空いていたので、今夜はこの勝利をしっかり味わいたい」
「チームのみんなが僕たちを再び競争力のある位置に戻すために本当に努力してくれた。一時期は難しい時期もあった」
「今週末のマックスとレッドブルは本当に速かった。彼らには敬意を表したい。毎周プッシュし続けなければならなかったし、後ろの速さも分かっていた」
「キミも今シーズンは驚くほど速かったから、毎周タイミングモニターを見ていた。最後のピットストップは早めだったので長いスティントになると分かっていたけれど、チームが完璧なタイミングで判断してくれた」
ラッセルはさらに、ここ数戦の苦戦を乗り越えたことで精神的にも大きな自信を得たと語った。
「苦しいレースは精神的にも試される。この2週間は、自分にはまだやれるということを思い出させてくれる、本当に重要な時間だった」
「今週末は予選でもレースでもとても強かった。僕のスタイルに必ずしも合うサーキットではなかったけれどね。シルバーストンへ向かうのが今から楽しみだ」
今回のオーストリアGPでは、メルセデス勢が2台そろって給水装置のトラブルを抱えながらも、ラッセルが優勝、アントネッリが3位を獲得。猛暑という過酷な条件の中で、両ドライバーは高いパフォーマンスを維持し、チームにダブル表彰台をもたらした。
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