今季3度目のスプリント予選でフェルスタッペンが2番手フィニッシュ
F1フラジルGPのスプリント予選が行われ、マックス・フェルスタッペンが2番手でフィニッシュ。2ポイントを獲得してチャンピオンシップでのリードを拡大するとともに、明日のレースでのフロントロースタートを手に入れた。
前日の予選における技術規則違反があったとして失格の裁定が下されたルイス・ハミルトン(メルセデス)が最後尾スタートとなったため、フェルスタッペンはスプリント予選をポールポジションからスタート。
その後方のグリッドも繰り上がり、セルジオ・ペレスが3番手、ピエール・ガスリーが4番手、角田裕毅が12番手となった。ホンダF1パワーユニット勢はチームによってスタートタイヤの選択が分かれ、レッドブル・レーシング・ホンダがミディアム、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダがソフトを履いてグリッドについた。
スタートでは、ソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が好調で、フェルスタッペンは続けて先行を許して3番手、ペレスがその後方の4番手となる。また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢もスタートで順位を落とし、ガスリーが7番手、角田が14番手でオープニングラップを終えた。
フェルスタッペンは2周目にサインツをパスして2番手まで順位を戻し、ペレスもサインツとの差を詰めてオーバーテイクのチャンスを狙う。ガスリーと角田はタイヤをいたわりながらの走行となり、さらに角田の背後には最後尾から追い上げてきたハミルトンが迫る。
そこからは膠着した展開となり、フェルスタッペンは前を行くボッタスのDRS圏内まで近づいたが、オーバーテイクには至らずに2番手でフィニッシュ。明日のレースでのフロントローを獲得し、スプリント予選で与えられる2ポイントを追加。ドライバーズチャンピオンシップでのリードを21ポイントに拡大した。ペレスは前を走るサインツに何度もオーバーテイクを仕掛けたものの、4番手のままフィニッシュ。ポイント獲得はならなかった。
ガスリーは8番手でフィニッシュしたものの、5番手のハミルトンがエンジン交換によって5グリッド降格となるため、明日は7番グリッドからのスタートに。角田裕毅は15番グリッドとなった。スプリント予選フォーマットにより、明日の決勝のスタートタイヤは自由に選択可能となる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のサンパウロGP2日目に行われたスプリント予選では、Honda PUを搭載する4台のマシンが残念ながら昨日の予選からポジションを落とす結果となってしまいました。明日のレースは、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2番グリッド、ペレス選手が4番グリッド、スクーデリア・アルファタウリのガスリー選手が7番グリッド、角田選手が15番グリッドからスタートすることとなります。ライバルとの差は非常に小さく、今日の状況を見ても分かるようにわずかなことが大きく結果に響きます。昨日のデータ、また24ラップで行われた今日のスプリント予選のデータをきちんと解析し、明日のコンデション、また71ラップで行われる本番レースを見据えて準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は僕は硬めのタイヤでスタートしましたが、バルテリ(・ボッタス)がソフトでスタートするのを見たときは、気温が下がっていたこともあり、このままポジションをキープするのは結構難しいかもしれないと感じました。2周目以降のペースはよかったのですが、ここはオーバーテイクが難しく、タイヤもオーバーヒートしてしまうのであまりできることはなかったです。結果として、ライバルの後ろにとどまる展開になりました。どんな形であれ、僕はいつでも全力を尽くしますし、2ポイントを獲得できたことはよかったと思います。明日のレースが一番大事ですし、ピット戦略も含めて様々なオプションをとることができます。明日はもう少し気温が上がるようなので、それが僕らに有利な展開になるといいのですが、今の時点で予測するのは難しいですし、明日はトライをしていくのみです」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はカルロス・サインツ選手(フェラーリ)をパスするのが難しかったです。簡単に交わせると思ったのですが、最終コーナーの出口での位置取りが適切でなかったことが影響しました。スタートで前に出られると考えていたのですが、そうはなりませんでした。今日の問題点は、サインツ選手が常に最終コーナーをいい形で立ち上がっていたことで、僕はそこでタイヤがオーバーヒートしていました。また、フェラーリの直線スピードもかなり速かったです。重要なのは明日のレースで、まだできることは多くありますし、今日よりもリスクを取って攻められます。今日はもっと順位を上げることはできましたが、リスクが大きすぎました。決勝では追い上げていきたいですし、スタートからプッシュして思い描いているように順位を上げていきたいです。明日のスタートポジションはいので、そこからすぐにフェラーリを交わして、1周目からペースを発揮できればと思います。今日起きたことから学び、もっといい結果を目指します」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はひどく悪いスタートでした。ターン1でポジションを3つ落としてしまい、フェラーリとマクラーレンに追いつくペースもありませんでした。想定していたスタートにならなかったので、明日もっと上手くいく方法を確認します。今日は楽にはいかず、特にソフトタイヤでの最後の数周はかなり厳しかったです。レースはチェッカーフラッグが振られるまで終わらないので、今夜は戦略を検討して、明日は強さを取り戻せるようにできることをすべてやっていきます」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「満足のいかない一日になりました。1周目でかなりポジションを落としてしまい、その後はソフトタイヤのパフォーマンスを引き出せませんでした。今週末のフォーマットでは、あまり多くの周回を走行できていないのですが、今日一日で学んだことが多かったので、今夜は明日に向けて確認していきます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1ブラジルGP / スクーデリア・アルファタウリ
前日の予選における技術規則違反があったとして失格の裁定が下されたルイス・ハミルトン(メルセデス)が最後尾スタートとなったため、フェルスタッペンはスプリント予選をポールポジションからスタート。
その後方のグリッドも繰り上がり、セルジオ・ペレスが3番手、ピエール・ガスリーが4番手、角田裕毅が12番手となった。ホンダF1パワーユニット勢はチームによってスタートタイヤの選択が分かれ、レッドブル・レーシング・ホンダがミディアム、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダがソフトを履いてグリッドについた。
スタートでは、ソフトタイヤを履いたバルテリ・ボッタス(メルセデス)とカルロス・サインツ(フェラーリ)が好調で、フェルスタッペンは続けて先行を許して3番手、ペレスがその後方の4番手となる。また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢もスタートで順位を落とし、ガスリーが7番手、角田が14番手でオープニングラップを終えた。
フェルスタッペンは2周目にサインツをパスして2番手まで順位を戻し、ペレスもサインツとの差を詰めてオーバーテイクのチャンスを狙う。ガスリーと角田はタイヤをいたわりながらの走行となり、さらに角田の背後には最後尾から追い上げてきたハミルトンが迫る。
そこからは膠着した展開となり、フェルスタッペンは前を行くボッタスのDRS圏内まで近づいたが、オーバーテイクには至らずに2番手でフィニッシュ。明日のレースでのフロントローを獲得し、スプリント予選で与えられる2ポイントを追加。ドライバーズチャンピオンシップでのリードを21ポイントに拡大した。ペレスは前を走るサインツに何度もオーバーテイクを仕掛けたものの、4番手のままフィニッシュ。ポイント獲得はならなかった。
ガスリーは8番手でフィニッシュしたものの、5番手のハミルトンがエンジン交換によって5グリッド降格となるため、明日は7番グリッドからのスタートに。角田裕毅は15番グリッドとなった。スプリント予選フォーマットにより、明日の決勝のスタートタイヤは自由に選択可能となる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のサンパウロGP2日目に行われたスプリント予選では、Honda PUを搭載する4台のマシンが残念ながら昨日の予選からポジションを落とす結果となってしまいました。明日のレースは、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2番グリッド、ペレス選手が4番グリッド、スクーデリア・アルファタウリのガスリー選手が7番グリッド、角田選手が15番グリッドからスタートすることとなります。ライバルとの差は非常に小さく、今日の状況を見ても分かるようにわずかなことが大きく結果に響きます。昨日のデータ、また24ラップで行われた今日のスプリント予選のデータをきちんと解析し、明日のコンデション、また71ラップで行われる本番レースを見据えて準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は僕は硬めのタイヤでスタートしましたが、バルテリ(・ボッタス)がソフトでスタートするのを見たときは、気温が下がっていたこともあり、このままポジションをキープするのは結構難しいかもしれないと感じました。2周目以降のペースはよかったのですが、ここはオーバーテイクが難しく、タイヤもオーバーヒートしてしまうのであまりできることはなかったです。結果として、ライバルの後ろにとどまる展開になりました。どんな形であれ、僕はいつでも全力を尽くしますし、2ポイントを獲得できたことはよかったと思います。明日のレースが一番大事ですし、ピット戦略も含めて様々なオプションをとることができます。明日はもう少し気温が上がるようなので、それが僕らに有利な展開になるといいのですが、今の時点で予測するのは難しいですし、明日はトライをしていくのみです」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はカルロス・サインツ選手(フェラーリ)をパスするのが難しかったです。簡単に交わせると思ったのですが、最終コーナーの出口での位置取りが適切でなかったことが影響しました。スタートで前に出られると考えていたのですが、そうはなりませんでした。今日の問題点は、サインツ選手が常に最終コーナーをいい形で立ち上がっていたことで、僕はそこでタイヤがオーバーヒートしていました。また、フェラーリの直線スピードもかなり速かったです。重要なのは明日のレースで、まだできることは多くありますし、今日よりもリスクを取って攻められます。今日はもっと順位を上げることはできましたが、リスクが大きすぎました。決勝では追い上げていきたいですし、スタートからプッシュして思い描いているように順位を上げていきたいです。明日のスタートポジションはいので、そこからすぐにフェラーリを交わして、1周目からペースを発揮できればと思います。今日起きたことから学び、もっといい結果を目指します」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はひどく悪いスタートでした。ターン1でポジションを3つ落としてしまい、フェラーリとマクラーレンに追いつくペースもありませんでした。想定していたスタートにならなかったので、明日もっと上手くいく方法を確認します。今日は楽にはいかず、特にソフトタイヤでの最後の数周はかなり厳しかったです。レースはチェッカーフラッグが振られるまで終わらないので、今夜は戦略を検討して、明日は強さを取り戻せるようにできることをすべてやっていきます」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「満足のいかない一日になりました。1周目でかなりポジションを落としてしまい、その後はソフトタイヤのパフォーマンスを引き出せませんでした。今週末のフォーマットでは、あまり多くの周回を走行できていないのですが、今日一日で学んだことが多かったので、今夜は明日に向けて確認していきます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1ブラジルGP / スクーデリア・アルファタウリ