F1 ホンダF1 メキシコGP
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1メキシコGP初日のトロロッソ・ホンダの作業を振り返った。

ホンダF1は、標高2000kmを超える高地というメキシコの特殊な環境では、使い慣れた旧スペックを使用するほうがセッティング面での確実性が高いと判断。新スペックの“スペック3”ではなく、ロシアまで使用していた“スペック2”で挑んでいる。

ただし、ピエール・ガスリーに関しては前戦アメリカで使用した新スペックのユニットに組立て品質上の懸念が確認されたため、残りのシーズンに備えて、P1で新たなユニットを搭載。2周インスタレーションラップだけを実施し、すぐに旧スペックへと戻す作業が行われた。このPU交換でガスリーはペナルティを科せられ、決勝を後方グリッドからスタートすることが決定している。

ピエール・ガスリーはP1で本格的な走行をせずにノータイムで終了。一方、ブレンドン・ハートレーは、新しいフロントウイングとフロアを含めた空力アップグレードを搭載して9番手でP1を終えている。

P2ではピエール・ガスリーの旧スペックへ戻す作業も終了し、順調に周回を重ねる。ブレンドン・ハートレーは6番手、ピエール・ガスリーは14番手でセッションを終えた。

「今日はP1でガスリー選手に最新スペックの未使用のPUを投入しました。その後は当初の予定通り数周でセッションを終え、P2に向けて、ロシアまで使用した旧スペックのPUに交換しました。今日新たに投入したユニイットは今後のレースで使用予定です。なお、ハートレー選手も今日は最初から旧スペックを使用しています」と田辺豊治はコメント。

「P2でハートレー選手が番手という今日の結果は、明日の予選に向けてポジティブなものになりました。ガスリー選手に関sにては、P1をほとんど走行できなかったことも影響し、タイム的に遅れを取ってしまった事を残念に思っています」

「ただ、全体としては全てが予定通りでスムーズな一日だったと考えています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1メキシコGP