ルイス・ハミルトン フェラーリで8度目のF1王座へ自信「チャンスはある」

バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初のグランプリ優勝を挙げたハミルトンは、その前の2戦でも2位に入り、3戦連続表彰台と好調を維持。
オーストリアGPを前に、ドライバーズランキングでは首位キミ・アントネッリに41ポイント差の2位につけている。コンストラクターズランキングでもフェラーリはメルセデスとの差を72ポイントまで縮めており、今週末には新型パワーユニットも投入される予定だ。
「チャンスはある」 開発継続がタイトルへの鍵
メディアデーで、近年のアップグレードや新型パワーユニットによってタイトル争いに加わる可能性を感じているかと問われたハミルトンは、慎重ながらも前向きな姿勢を見せた。
「チャンスはあると思う。でも、チャンスがあることと、それを実現するためにチーム全体を結束させて開発を進めることは別の話だ」
「開発は途中で停滞してしまうこともある。だから僕たちにできるのは、一日一日積み重ねていくことだけだし、それぞれが持てるものをチームにもたらし続けることだけだ」
さらに、ファクトリーで働くスタッフたちの努力がチームを変えつつあると語った。
「全員が何が可能なのかを理解している。その可能性が見えると、それが目指すべき北極星になる。そこへ向かって進めばいいと分かるんだ」
「以前からそうだったかは分からないけど、少なくとも昨年はその北極星がなかった。今年はそれがある。今年は全員がさらに努力を重ねているし、それが結果にも表れ始めている」
今週末に投入される新型パワーユニットについても期待を寄せた。
「今週末には新しいエンジンも入る。これで一気に差が埋まるわけではないけど、一歩前進になる。確実に前へ進めるアップデートだ。そのことを本当に誇りに思うし、感謝している」
ただし、依然として最大のライバルはメルセデスだと認めている。
「それでも倒すべき相手はメルセデスだ。彼らは今季ほとんどすべてを勝ってきたし、本当に素晴らしいマシンとチームを持っている。ワールドチャンピオンのチームだ」
「彼らに追いつき、戦えるようになるにはシーズン終了までチーム全員の力が必要になる。でも、不可能だとは思っていない」

引退論から一転 「やるべきことは分かっている」
また、ここ数年は引退説も取り沙汰されていた状況から、一転して史上最多となる8度目のワールドチャンピオン獲得が話題となっていることについても言及した。
「以前はいろいろ言っていた人たちが、今ではまったく違うことを言っている。その変化を見るのは不思議なものだ。でも、そういうことは気にしていない」
「僕にとって一番大切だったのはファンからの愛情だし、みんなが僕と一緒にこの瞬間を喜んでくれたことだった。それは本当に大きな意味があった」
タイトル争いについても、経験を生かして冷静に臨む考えを示した。
「チャンピオンシップについては、そういうことに気を取られてはいない。こういう状況は何度も経験してきたし、自分が何をすべきか分かっている」
「今週末もタイトルのことを考えて来たわけではない。今週末を最高の形でやり遂げることだけを考えている」
さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールの姿勢にも共感を示した。
「フレッドも言っていたけど、みんな盛り上がり過ぎなんだ。大切なのは落ち着いて、地に足をつけて、一つひとつ確実に仕事をこなしていくことだ」
「成功への近道なんてない。チーム全員がそれぞれの役割を果たしているし、みんなの努力を本当に誇りに思っている。僕たちは成長を続けて、さらにレベルアップしていかなければならない。それが僕がここにいる理由なんだ」
フェラーリはスペインGPでハミルトンの移籍後初勝利を挙げ、勢いを取り戻しつつある。今週末のオーストリアGPでは新型パワーユニットも投入される予定で、ハミルトンはタイトル争いへの可能性を認めながらも、開発の継続と着実な積み重ねこそがメルセデスとの差を縮める唯一の道だと強調した。
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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1オーストリアGP
