ヘルムート・マルコ「ハミルトンのフェラーリでの成功はF1にとって大当たり」

ハミルトンは今季、モントリオールとモナコで2戦連続2位を獲得すると、前戦スペインGPでは優勝。ドライバーズランキングでも首位キミ・アントネッリとの差を41ポイントまで縮め、タイトル争いへ本格的に加わっている。
一方、フェラーリは今週末のオーストリアGPで、FIAが2026年から導入した「追加開発機会(ADUO)」制度のアップグレードトークンを初めて使用し、パワーユニットを改良する予定だ。
主な狙いは2026年仕様パワーユニットの性能向上とされており、ハミルトンとシャルル・ルクレールは、長いストレートが特徴のレッドブル・リンクで、その恩恵を受けることが期待されている。
マルコ「ハミルトンがフェラーリで勝つことはF1にとって大きな利益」
マルコはオーストリア紙『Kleine Zeitung』のインタビューで、現在は現場を離れ、ファンの立場からF1を見ていることについて次のように語った。
「今はみんなと同じように普通のテレビ視聴者だ」
「すべてのデータを受け取り続けることもしないと決めた。エネルギー回生を含む複雑なエンジンレギュレーションはあるが、全体としてレースはかなり面白い」
そのうえで、宿敵でもあったハミルトンがフェラーリで再び勝利を挙げるようになったことについて、スポーツ全体にとって大きな価値があると強調した。
「スポーツにとっては、ルイス・ハミルトンがフェラーリで勝つことは、まさに大当たりのようなものだ」
モナコGPのルール運用には苦言
一方でマルコは、F1には依然として改善すべき点もあると指摘。特にモナコGPで話題となったペナルティ運用を問題視した。
「リバティ・メディアとFIAは、もっと緊密に連携し、一貫性を持つ必要がある」
「例えばモナコでのペナルティ騒動は、ひどいルールだった。サッカーならゴールの大きさはいつも同じで、ルールも単純で明確だ。F1は複雑すぎる」
「現場は恋しくない」
83歳となったマルコは、F1の第一線を退いた現在の生活にも満足しているという。
現場に戻りたいとは思わないかと問われると、次のように答えた。
「いや。私は以前から、辞める時は本当に辞めると言ってきた」
「テレビでレースを見るのを楽しんでいる。その方が細かい部分までよく分かる。あれほど移動が大変だったことも、辞めて初めて実感した。現場にいる間は、それが当たり前になっていて気付かなかった」
ハミルトンの復活とフェラーリの競争力向上は、タイトル争いをさらに盛り上げる要素となっている。マルコは、その構図がF1全体の人気や注目度を高めることにつながるとの見方を示す一方で、競技運営についてはより分かりやすく一貫したルール作りを求めた。
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