ルイス・ハミルトン 「フェラーリF1移籍よりメルセデス残留の方がリスクだった」
ルイス・ハミルトンは、F1でメルセデスに残ることはより大きな「リスク」を伴うとして、フェラーリへの移籍は「正しい選択」だったと主張している。

ルイス・ハミルトンはフェラーリドライバーとしての初週を終え、チームの象徴であるマラネロ本社を訪問した後、深紅のマシンで初走行を行った。ハミルトンは、フェラーリのテストトラックで、2023年型マシン「SF-23」を30周走行し、その体験を「人生で最高の1日」と表現した。

ルイス・ハミルトンのデビューは大いに期待されていたが、その歴史的な瞬間を間近で見ようと、会場の周辺に数千人が集まった。

しかし、ルイス・ハミルトンのレッドブルでの冒険に対する大きな期待とは裏腹に、ハミルトンとフェラーリの関係がどれほど実りあるものになるかについては懐疑的な見方もある。

今月初めに40歳になったルイス・ハミルトンは、メルセデスでの最後のシーズンを苦しいものとして過ごした。チームメイトのジョージ・ラッセルが24レース中19回もハミルトンを予選で上回ったからだ。

7度のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、フェラーリではシャルル・ルクレールという、F1チャンピオン候補として期待される全盛期のドライバーとのさらなる厳しい戦いを経験することになる。

しかし、ルイス・ハミルトンは、メルセデスとの契約を優先する方が、チームを移籍してフェラーリで挑戦するよりも危険が大きいと主張している。

「フェラーリと契約することは、僕にとって正しい選択であり、必要な挑戦を与えてくれると分かっていた」とハミルトンはLinkedInのニュースレター「Get Hired」で語っている。

「結局、新しい機会はすべて、完全に信頼を置くことだ」

「誰も未来を予測することはできないので、転職、あるいは僕の場合はチームの変更には、常に一定レベルのリスクが伴う」

「しかし、居心地の良い場所に留まり、満足してしまうことの方が、より大きなリスクがあると思う」

「本能や直感と呼ぶ人もいるが、フェラーリと契約することは自分にとって正しい選択であり、必要な挑戦を与えてくれると分かっていた」

「チームには一緒に仕事をするのが待ちきれないほど素晴らしい人たちがたくさんいる。そして、一緒に素晴らしいことを成し遂げられると完全に信頼している」

ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリルイス・ハミルトンはアブダビでメルセデスでのキャリアを終えた。

フェラーリはメルセデスの環境を再現する計画はない
ルイス・ハミルトンがフェラーリに移籍したのは今回が初めてではないが、2013年から6度のタイトル獲得に貢献した緊密なチームであるメルセデスを離れることになった。

しかし、フェラーリのボスであるフレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンの適応を早めるために、メルセデスでハミルトンが身を置いていた環境を再現する計画はないことを明らかにした。

「メルセデスの状況を真似して、すべてを赤く塗り替えるのは間違っている」とバスールはAuto Motor und Sportに語った。

「ルイスとともに自分たちの道を見つけなければならない」

フェラーリはハミルトンの2024年の苦戦を心配していない
2024年に2勝を挙げ、そのうち1勝はシルバーストーンでの記録的な9勝目だったことで、長期にわたる低迷に終止符を打ったにもかかわらず、ルイス・ハミルトンの1周あたりの苦戦は、彼自身のスピードに疑問を抱かせることとなった。

しかし、ルイス・ハミルトンがF1デビューする前の2006年に、GP2タイトル獲得を監督したバスールは、看板選手の衰えを懸念していることを否定した。

フェラーリがハミルトンの成績を懸念しているかどうかについて質問されたバスールは、昨シーズン終了後にMotorsport Weekを含むメディアに対して次のように語った。

「まったく心配していない」

「ラスベガスで彼が走った50周を見てみろ。10番グリッドからスタートし、ラッセル(優勝者)のギアボックスでフィニッシュした。まったく心配していない」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / メルセデスF1