F1:ゲルハルト・ベルガー 「ハミルトンはドライビングを変えるべきではない」
元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、ルイス・ハミルトンの今シーズンのコース上で“よりアグレッシブ”に行くという宣言は最善のアプローチではないかもしれないと考えている。

昨年、最終戦アブダビGPでファイナルラップでマックス・フェルスタッペンに抜かれたタイトルを逃した7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、シーズン開幕前に「今年はよりアグレッシブなドライバーになるだろう」と記者団に語っていた。

しかし、オープニング2レースでは、ルイス・ハミルトンには快適で前を走るマックス・フェルスタッペンを攻撃する機会はなかった。ハミルトンの主な焦点は、ポーパシングに苦しむメルセデスW13からパフォーマンスを引き出すことにあった。

だが、ゲルハルト・ベルガーは、ルイス・ハミルトンが1990年代初頭のマクラーレンのチームメイトだったアイルトンセナと同じくらい優れていると評価しており、ハミルトンが「非常に穏やか」なドライビングスタイルから逸脱するべきだとは考えていない。

「彼がマックスのようにアグレッシブに行くことが正しい方向に機能するかどうかは分からない」とゲルハルト・ベルガーは語った。

「私としては、彼は時々、クラッシュするのではなく、別の方法でそれを取り戻すために道を譲っていたのはとても賢いことだと思っている」

「ルイスはさまざまな経験をを積んでおり、とても穏やかだ。彼は常にチャンスを利用していた。シルバーストーンを除いて、彼は完璧だった」

また、ゲルハルト・ベルガーは、マックス・フェルスタッペンに関しては、タイトル争いの激しさを考えると、2021年の彼の攻撃は正当化されると感じたが、今シーズンは必ずしもそうではないかもしれないと語る。

「今年、レッドブルの車が最高の車である場合、彼は自分自身に適応するか、別の方法でそれを行うだろう。なぜなら、彼はこの攻撃性を持つ必要がないかもしれないからだ」とゲルハルト・ベルガーは語った。

「あのようにアグレッシブな走りをして、それがうまくいかず、お互いに接触し、レースをリタイアすることになれば、それは痛いだ。

「ルイスが去年やったことのほうがいいこともある。『OK。別の方法で取り戻すことができるんだから、このレースでポイントを失っていたらさらに悪かった』と言うことがね。パッケージがどれだけ優れているかが重要だ」

ルイス・ハミルトンがアイルトン・セナと比較してどこに立っているかについては、ゲルハルト・ベルガーは明確な考えを持っている。

「結局のところ、私にとって、この45年間この辺りにいるなかで、ルイスとセナは私が見た中で最高の2人だ」とゲルハルト・ベルガーは語った。

「だが、私はまだセナをナンバーワンにしている。セナの魅力と個性は別次元だった。しかし、競技面では、ルイスはセナと同じくらい優れていると思う」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1