アストンマーティンF1 ホンダPU振動問題は長期化の可能性「完全に想定外」

中国GPを前にホンダは修理されたバッテリーを上海に送り返し、アストンマーティンは2台合計で3基のバッテリーを確保した。
しかしチーム関係者は、問題の解決には時間がかかる可能性が高いと見ており、パドックでは別の見方も広がっている。
ジュンカデラ「シミュレーターでは兆候がなかった」
2024年末にチームへ加入したダニエル・ジュンカデラは、今回の問題についてシミュレーターでは兆候が確認できなかったと語った。
「シミュレーターでは何が起きたのか理解するのは難しい。僕はそれが来るのを見ていなかった」とジュンカデラは語った。
「シミュレーターでは、チームが提供するデータをもとに数値を入力するだけだから、すべてが非常に正確なんだ。あとになってパワーユニットが想定していた出力を発揮していないと分かったとしても、僕がクルマをテストした時にはこうした問題が起きるとは思っていなかった」
この状況は、HRCのチーフエンジニアである折原慎太郎の説明とも一致する。折原慎太郎は、パワーユニットとシャシーの組み付けがプレシーズンテスト開始の直前だったことを明らかにしている。
中国GPでは最低限の体制を確保
メルボルン仕様のバッテリー1基がホンダのさくらの施設で修理され、上海に戻されたことで、アストンマーティンは中国GPに向けて2台合計3基のバッテリーを確保することができた。
フェルナンド・アロンソは、日本GPまでにより意味のある進展が見られる可能性を示唆している。
「日本ではいくつか改善があるかもしれないし、スペアも増えると思う。新しいパーツも入るはずだ」
「バッテリーもさらに届くだろうし、そうなれば修理できることが分かった状態でクルマをプッシュできると思う」
ペドロ・デ・ラ・ロサ「これは中期的な問題」
しかし、アストンマーティンのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、問題の解決には時間がかかると警告している。
「ホンダはさくらで実車とギアボックスを使って昼夜を問わず作業している」とデ・ラ・ロサは語った。
「できるだけ早く問題を解決しようとしているが、これは長いプロセスだ。誰にも誤解を与えたくない」
「ホンダは小さなソフトウェアの調整だけではなく、性能を改善するために設計変更を行う必要がある。日程を決めることはまったく現実的ではない。これは中期的な問題だ」

パドックではADUOを巡る疑念も
一方で、パドックでは別の見方も広がっている。日本の専門メディアは、エイドリアン・ニューウェイが問題を強調することで、進捗を早めるための優遇措置であるADUOの適用を狙っているのではないかという疑念がライバル陣営にあると報じた。
あるライバルチーム代表は率直にこう語っている。
「2015年と2016年にホンダが苦しんでいた時、我々は彼らを助けることに同意した」
「その後、彼らは4回連続で選手権を勝った」
「だから今回は同じことはしない。2028年や2029年にタイトルを獲る手助けをしたくないからだ」
「ルールは全員に同じように適用される」
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