ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP予選「戦う相手はフェラーリ勢になる」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、2025年F1オーストリアGPの予選で5番手グリッドを獲得したものの、日曜の決勝は「ダメージリミテーション(被害最小化)」を目指すレースになると覚悟している。

カナダGPではポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げたメルセデスF1だが、舞台をレッドブル・リンクに移した今回は一転して厳しい展開。特に気温上昇がW16にとって不利に働いたとラッセルは述べている。

「今夜祝うつもりはないけど、別に眠れなくなるほどではない」と5番手という結果について問われたラッセルは語った。

「これがF1というものだ。カナダでは僕らのマシンに合った条件が揃っていたけど、ここでは最初から厳しいと思っていた。暑さや高速コーナーが続くコースレイアウト、そして非常にアブレイシブな路面……。タイヤの消耗が激しくて、そういう時こそマクラーレンが強くなり、僕らは後退する」

予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールを獲得。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが2番手と4番手に入り、3番手にはもう一台のマクラーレンであるオスカー・ピアストリが食い込んだ。ラッセルは6番手のリアム・ローソン(レーシングブルズ)と3列目を分け合う形となり、7番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

「実際に戦う相手はフェラーリ勢になるだろうね」とラッセル。

「マックスはこういう暑くてハイグリップな路面、例えばバルセロナやイモラでも強かったから、レースでは追い上げてくると思う。僕たちはとにかく“ダメージリミテーション”を意識して走るしかない。5位以上でフィニッシュできれば十分だけど、もちろんチャンスがあればそれ以上も狙っていくよ」

ジョージ・ラッセル F1 オーストリアGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

一方、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは9番手スタート。予選終盤、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のスピンにより黄旗が出され、多くのドライバーが最終アタックを完了できず、その影響を受けた一人だ。

「風の影響もあったし、最後のラップを完了できなかったのが悔しい」とアントネッリ。「チェッカーフラッグのタイミングで間に合わなかった。明日は良いレースペースで前に出たいね」

前戦カナダで初表彰台を獲得した18歳のルーキーは、レースでの逆転に希望を見出している。

「ジョージと比べても、ペースは悪くなかった。フリープラクティスでもロングランの感触は良かった。もちろん明日は気温や前を走るマシンの乱気流などで状況が変わるけど、前に出ていけるように頑張りたい」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1 / F1オーストリアGP