ジョージ・ラッセル F1スペインGP初日「ロングランが課題」
ジョージ・ラッセルはF1スペインGP金曜プラクティスを2番手で終え、メルセデスにとってまずまずの一日となったことに安堵を示しながらも、決勝に向けたロングランペースについては依然として課題があると認めた。

前戦モナコGPで苦戦を強いられたメルセデス勢は、バルセロナ=カタルーニャ・サーキットでのFP1ではソフトタイヤを使用せず、ラッセルは11番手、チームメイトのキミ・アントネッリは18番手と控えめなポジションにとどまった。

しかし、FP2では状況が一変。ラッセルは一時トップタイムを記録し、最終的にはマクラーレンのオスカー・ピアストリに抜かれたものの、2番手をキープ。アントネッリも6番手に順位を上げた。

ラッセルは一日の走行を振り返り、「予選シミュレーションではまずまずだったので、ここ最近の難しいレースを経てクルマの本来の位置に戻ってこれた気がする。ただし、ロングランペースはあまり良くなくて、それが最近の課題でもある。改善しようと取り組んでいるが、まだ十分ではない」とコメント。

「データを見直して、ライバルと比較しながら分析する必要がある。正直、ロングランペースには少し不安がある」と認めた。

土曜の予選に向けてロングランの改善が重要か問われると、27歳のラッセルは前向きな姿勢を見せた。

「いい感触を持っているし、このサーキットを走るのが楽しい。今日は走っていて気持ちよかった。暑かったけどね。明日以降どうなるか、楽しみにしているよ」

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 スペイングランプリ

一方、アントネッリにとっては完全に順調な日とはならなかった。イタリア人ルーキーはW16の跳ね(バウンシング)に悩まされ、ターン9のバンプで一瞬ヒヤリとする場面もあった。

「フロアの状態をチェックする必要があるけど、特に高速域でかなりバウンシングがあった。いつもより強く感じたので、何かがフロアに影響を及ぼしていないか確認しないといけない」と語った。

「シングルラップの段階から高速コーナーでのバウンシングに苦しんでいた。でもFP2ではマシンのフィーリングがかなり良くなって、自信を持って走れるようになった。特にシングルラップではリズムが掴めたと思う」

「ロングランでは、ジョージとは少し違うアプローチをとっていて、序盤は自分の方がかなり速かったけど終盤には逆に遅れてしまった。そのバランスを今夜しっかり確認して、日曜日に向けた最適なセッティングを見つけたい」

ラッセルとの差を詰め、マクラーレンに挑むことができるかと問われたアントネッリは自信をにじませた。

「それが目標だ。チームと一緒に正しい方向に進んでいるし、自分自身がどこを改善すべきかも見えてきた。明日がまた新しい1日だから、ベストを尽くして臨みたい」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1 / F1スペインGP