フォーミュラE
フォーミュラEとは、2014年にスタートする電気自動車のシングルシーターを使った新機軸のレースシリーズ。

1日(金)、2006年〜2008年にスーパーアグリを率いてF1を戦った鈴木亜久里が、スーパーアグリ・フォーミュラEチーム(Super Aguri Formula E Team)を設立し、2014年からフォーミュラEに参戦することが発表された。

初年度のフォーミュラEは、スパークス・レーシング・テクノロジーによって開発・製造、ルノーが技術パートナーを務めるマシン「Spark-Renault SRT_01E」のワンメークでレースが行われる。最高出力は270hpを発揮する。

シャシーはダラーラ、パワートレインはマクラーレン・エリクトリック・システム、バッテリーはウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング、ギアボックスはヒューランドと名立たる企業がサポート。タイヤはピレリ製の18インチのオールウェザータイヤを採用する。

テレビ放送は、FOXスポーツが担当。公式タイミングパートナーはタグホイヤーが務める。

フォーミュラEの初年度となる2014-2015シーズンは、9月に北京(中国)で開催。プトラジャヤ(マレーシア)、香港、プンタ・デル・エステ(ウルグアイ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、ロサンゼルス(アメリカ)、マイアミ(アメリカ)、モンテカルロ(モナコ)、ベルリン(ドイツ)、ロンドン(イギリス)と世界中の様々な都市の中心部で10戦のカレンダーが組まれている。残念ながら、日本での開催は現状では組み込まれていない。

参戦チームは、スーパーアグリに加え、アラン・プロスト率いるe.dams、インディカーの名門アンドレッティ・オートスポート、ドラゴン・レーシング、チャイナ・レーシング、ドライソン・レーシングと6チームが参戦を表明。最終的には10チームの参戦が計画されている。

フォーミュラEのレースは、各ドライバーが、1時間のレースの途中で必ずマシンを乗り換えなければならないというルールで行われ、1レースで計2台のマシンが使用される。

2年目となる2015-2016年シーズンからは、各チームが独自に製造したマシンの使用が許可される予定となっており、またレース中にクアルコム(Qualcomm)が開発するワイアレス充電が導入される予定となっている。

自動車業界を含め、世界中でゼロ・エミッションへの取り組みが進められており、完全な電気自動車でのレースであるフォーミュラEは、日本の自動車メーカーやスポンサーにとっても注目のカテゴリーになるだろう。

また鈴木亜久里は、スーパーアグリ・フォーミュラEの設立に際して“日本を代表”しての参戦を強調。スーパーアグリでは“純和製チーム”を掲げ、佐藤琢磨とともにスーパーアグリでF1を戦った鈴木亜久里。日本人ドライバーの起用や、日本での開催など、期待が膨らむ。

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カテゴリー: F1 / フォーミュラE