マックス・モズレー
前FIA会長のマックス・モズレーは、フランスの法廷によってフラビオ・ブリアトーレの追放処分が撤回されたにも関わらず、クラッシュゲート問題はまだ終わっていないと主張する。

FIAは、2008年のシンガポールGPでの故意のクラッシュを首謀したとして元ルノーF1チーム代表のフラビオ・ブリアトーレにモータースポーツ界からの永久追放、テクニカルディレクターのパット・シモンズに5年間の停職処分を下したが、法廷はFIAが下した裁定に違法性があるとしてその処分を覆した。

しかし、マックス・モズレーはクラッシュゲート問題は終わっておらず、FIAは非ライセンスホルダーも追放できるように規約を変更することができるだろうと語る。

「外部の弁護士から得たアドバイスが間違っていたと認める前に、実際に裁判間が言ったことを聞きたい」とマックス・モズレーは語る。

「しかし、ライセンスを保有していない者を罰することができないことは非常に深刻だ。たとえば、我々は2008年のバルセロナで顔を黒く塗って、ルイス・ハミルトンを動揺させた人間がレースに来ることを禁止できなかった」

「だが、いずれにせよ、FIAは裁判官が言ったことを考慮して規約を簡単に変更することができる。彼らは非ライセンスホルダーを追放できないといった。望むならそれを許可するような規約を導入することはできる」

「1つ確かなことは、まだ終わってはいないということだ」

マックス・モズレーは、フラビオ・ブリアトーレがピケ親子に法的措置を検討していることに疑問を投げかけた。

「実際、彼はピケ親子に訴えられなかったのだから非常に幸運だと思う。忘れてはいけないことだが、彼は脅迫とゆすりの責任を問われていた。あれは本当に中傷的なものだ。私はわからないが、ピケ親子は彼を訴える準備をしているかもしれない」


またマックス・モズレーは、FIAが判決を控訴するべきだと考えている。

「思い出して欲しい。法廷は彼が有罪でないという判決を下したわけではない。彼らはただ、我々の手段が気に入らなかっただけだ。しかし、これは非常に予備的な判決だった。FIAはこの判決に控訴すべきだと思う。なぜなら、様々な部分に著しく不備のある判決だったからだ」

「その見地は本当に異常なものだ。シモンズは実際に自分が罪を犯したことを文書で認めているし、彼らもシモンズが自ら行ったと理解している。しかし、彼らは本質を見ずに手段だけを見ているのだ」

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)