F1 FIA 世界耐久選手権 国際自動車連盟 ジャン・トッド
FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、2021年に導入される新しいF1エンジン規格を他のカテゴリー、特に世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスでも使用できるものにしたいとの考えを明かした。

先月末、FIAとリバティメディアは、2021年のF1エンジン案として現行のF1パワーユニットよりも構造がシンプルで、より大きなエンジンノイズを発生する安価なF1エンジンを提案した。

だが、1.6リッター V6ターボエンジンを維持しつつ、MGU-Hの廃止やコンポーネントの標準化によって完全に新しいエンジンの開発が必要になることで、既存エンジンメーカーであるメルセデス、ルノーはすでにリバティメディアの案に反発しており、フェラーリに至ってはF1撤退の可能性もちらつかせている。

一方でWECのLMP1クラスは、アウディとポルシェが相次いで撤退。トヨタも来季の参戦を正式には発表していないなど、危機的な状況に陥っている。

「F1には、10チーム、20台のマシン、4つのエンジンメーカーがる。それは素晴らしいことであり、大きな成功だ」とジャン・トッドはコメント。

「だが、我々はF1のエンジンを他のモータースポーツカテゴリーで使用できるかを考えなければならない。それは簡単なことではないがね」

「各カテゴリーには独自のルールがあるし、いくつか相乗効果が見れば素晴らしいだろう。特に我々の耐久選手権であるWECのLMP1は完全に異なるエンジンではあるが、最終的にはとても近いテクノロジーだ」

F1もWECも新規参入メーカーを求めており、エンジン規格を統一するというアイデアは理にかなっているとジャン・トッドは語る。

「2つのカテゴリーが同じエンジン規格を共有できるというビジョンは理になかっている。さらに現在では各エンジンのマイレージは近くなっている。F1では年間3基となり、1基あたち約5000km走ることになるが、それは我々のWECでの最長のレースであるル・マン24時間レースに相当する」

「理にかなっており、参入する自動車メーカーを奨励するかもしれない。我々は、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンが他のカテゴリーで競争しているのに、なぜレッドブルは参戦していないのかについて考える必要がある」

ジャン・トッドは、F1よりもWECの状況に懸念を抱いていると認める。

「我々はビジョンを見い出す必要がある。市販車のスポーツカーの数とスポーツに関与しているビルダーを見れば、我々はLMP1の将来について検討する必要があると思う。あまりに高価であまりに複雑だ。我々はそこを修正していく必要がある」

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カテゴリー: FIA | WEC (FIA世界耐久選手権)