【F2】 第6戦 レース1:J.ラッセルが優勝、牧野任祐7位・福住仁嶺9位
FIA F2選手権第6戦のレース1が6月30日(土)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。
優勝はポールポジションからスタートとしたメルセデスの育成ドライバーのジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)、2位にはマクラーレンの育成ドライバーのランド・ノリス(Carlin)、3位にはアントニオ・フォコ(Charouz Racing System)が続いた。
前戦のフランスのレース1でも優勝しているジョージ・ラッセルは120ポイントとし、ランキング首位のランド・ノリスとの差を2ポイント差まで縮めた。
ホンダの育成ドライバーである牧野任祐(RUSSIAN TIME)は5列目10番手、福住仁嶺(BWT Arden)は9列目17番手からスタート。前戦フランスでも、クラッチの問題からスタート時にエンジンストールするマシンが続出したため、安全面を考慮したF2オーガナイザーは、今回と次戦イギリスのすべてのレースをローリングスタートにすると発表した。
午後4時45分、セーフティカー先導によるフォーメーションラップを経て、ローリングスタートが切られた。レースは波乱なくスタートし、牧野は10番手争いを演じる。その後、レースは5周目に大きく動く。コース上にマシンがストップし、セーフティカーが導入されると、ほとんどのマシンがタイヤ交換のためピットに殺到した。牧野、福住もピットインし、タイヤを交換。2周後にセーフティカー先導が終わると、牧野は11番手、福住は15番手に。ただし、タイヤ交換を行わずステイアウトしたマシンが3台いて、上位で走行している状況。レース中盤から終盤にかけて、牧野は10番手争い、福住は14番手を走行。上位の選手のアクシデントやステイアウトしたマシンのピットインで、32周目に牧野は7番手に、福住は11番手にポジションを上げた。
レース終盤、早めにピットインしタイヤが厳しくなったマシンが多く、ペースが落ちながらのポジション争いが白熱する。牧野と福住も激しい争いの中、牧野は一時6番手に上がったが、39周目に後続に先行を許し7番手に。福住も39周目に8番手まで上がったが、最終ラップにパスされ9番手でチェッカーフラッグを受けた。
牧野任祐は今季最高位となる7位入賞を果たし、レース2ではフロントロー2番手からのスターティンググリッドを獲得している。レース2は7月1日(日)午前11時(日本時間午後6時)にスタートする。
牧野任祐 (レース1・7位)
「昨日あれだけスタートの打ち合わせをして、ホテルに帰ってからローリングスタートになることを知らされました。どちらがよかったのか、分からないですね。今日のレースはとにかくタイヤマネージメント勝負でした。去年はそれほど性能劣化がひどくなかったと言われていたんですけど、今年はクルマが変わって重くなって、路面も全舗装してから4年目ですから、だいぶひどくなる感触がありました。実際、その通りでしたね。でもその中ではけっこううまくやれたと思います。周りが絶対後半に勝負をかけてくると用心はしていたのですが、チェッカー直前に抜かれてしまいました。最初に履いたスーパーソフトの劣化の仕方は、尋常じゃなかったです。パンクするんじゃないかと思ったくらい。なので、セーフティカーが出なくてもあの周で入ろうと思ってました。全員そう思っていたと思います。ソフトに換えてからは、ある程度ペースを抑えて、セーブしながら走りました。レース2は短いレースなので、行くだけですね。表彰台を狙いたいです。レースペースの改善の仕方、タイヤの持たせ方はだいぶ習得できてきましたけど、まだチームメートに負けている部分はあります。性能劣化が激しい中、ある程度はうまく持たせられたと思っているので、今後のレースに生きると思います」
福住仁嶺 (レース1・9位)
「最初にかなり出遅れてしまいました。あれが大きかったですね。ほんとのセーフティカースタートのつもりだったので、スタート直前に駆け引きするのかなと思ってたら、他のみんながバンバン加速して行って。でもそこからのスーパーソフトのペースはすごくよくて、それでチームメートのピットインと重なってしまって、しばらく待たないといけなかったです。その後のタイヤは、最初のバランスはよくなったんですけど、そのうちリアが厳しくなってしまいました。でもセーフティカーが入ったことでバランスが回復して、クルマの調子はよくなったんです。あとはひたすら、最後までタイヤを持たせようと奮闘し続けました。前に迫ってDRS使っても、全然横に並べないということが何度かあり、少しでもプッシュするとすぐにタイヤが垂れそうだったし、ライバルたちが落ちてくるのを待つしかない状況でした。タイヤの持たせ方は、うまく行ったのかなと思います。自分のドライビングも含め、まだまだ完璧ではないですけどね。最後は8位を逃して、悔しい結果に終わってしまいました。リアタイヤのグリップが完全になくなっている中で、いかに防ぐか。減速しすぎたら、アウト側から抜かれる恐れがある。多少ともディフェンスして守っていこうと思ったんですけど、最終コーナーのブレーキでリアを少しロックさせてしまいました。それがなければ、守り切れたかもしれません。でも速度差がすごかったですから、立ち上がりからチェッカーまでの間に抜かれて行った可能性もありますね」
カテゴリー: F1 / FIA F2
優勝はポールポジションからスタートとしたメルセデスの育成ドライバーのジョージ・ラッセル(ART Grand Prix)、2位にはマクラーレンの育成ドライバーのランド・ノリス(Carlin)、3位にはアントニオ・フォコ(Charouz Racing System)が続いた。
前戦のフランスのレース1でも優勝しているジョージ・ラッセルは120ポイントとし、ランキング首位のランド・ノリスとの差を2ポイント差まで縮めた。
ホンダの育成ドライバーである牧野任祐(RUSSIAN TIME)は5列目10番手、福住仁嶺(BWT Arden)は9列目17番手からスタート。前戦フランスでも、クラッチの問題からスタート時にエンジンストールするマシンが続出したため、安全面を考慮したF2オーガナイザーは、今回と次戦イギリスのすべてのレースをローリングスタートにすると発表した。
午後4時45分、セーフティカー先導によるフォーメーションラップを経て、ローリングスタートが切られた。レースは波乱なくスタートし、牧野は10番手争いを演じる。その後、レースは5周目に大きく動く。コース上にマシンがストップし、セーフティカーが導入されると、ほとんどのマシンがタイヤ交換のためピットに殺到した。牧野、福住もピットインし、タイヤを交換。2周後にセーフティカー先導が終わると、牧野は11番手、福住は15番手に。ただし、タイヤ交換を行わずステイアウトしたマシンが3台いて、上位で走行している状況。レース中盤から終盤にかけて、牧野は10番手争い、福住は14番手を走行。上位の選手のアクシデントやステイアウトしたマシンのピットインで、32周目に牧野は7番手に、福住は11番手にポジションを上げた。
レース終盤、早めにピットインしタイヤが厳しくなったマシンが多く、ペースが落ちながらのポジション争いが白熱する。牧野と福住も激しい争いの中、牧野は一時6番手に上がったが、39周目に後続に先行を許し7番手に。福住も39周目に8番手まで上がったが、最終ラップにパスされ9番手でチェッカーフラッグを受けた。
牧野任祐は今季最高位となる7位入賞を果たし、レース2ではフロントロー2番手からのスターティンググリッドを獲得している。レース2は7月1日(日)午前11時(日本時間午後6時)にスタートする。
牧野任祐 (レース1・7位)
「昨日あれだけスタートの打ち合わせをして、ホテルに帰ってからローリングスタートになることを知らされました。どちらがよかったのか、分からないですね。今日のレースはとにかくタイヤマネージメント勝負でした。去年はそれほど性能劣化がひどくなかったと言われていたんですけど、今年はクルマが変わって重くなって、路面も全舗装してから4年目ですから、だいぶひどくなる感触がありました。実際、その通りでしたね。でもその中ではけっこううまくやれたと思います。周りが絶対後半に勝負をかけてくると用心はしていたのですが、チェッカー直前に抜かれてしまいました。最初に履いたスーパーソフトの劣化の仕方は、尋常じゃなかったです。パンクするんじゃないかと思ったくらい。なので、セーフティカーが出なくてもあの周で入ろうと思ってました。全員そう思っていたと思います。ソフトに換えてからは、ある程度ペースを抑えて、セーブしながら走りました。レース2は短いレースなので、行くだけですね。表彰台を狙いたいです。レースペースの改善の仕方、タイヤの持たせ方はだいぶ習得できてきましたけど、まだチームメートに負けている部分はあります。性能劣化が激しい中、ある程度はうまく持たせられたと思っているので、今後のレースに生きると思います」
福住仁嶺 (レース1・9位)
「最初にかなり出遅れてしまいました。あれが大きかったですね。ほんとのセーフティカースタートのつもりだったので、スタート直前に駆け引きするのかなと思ってたら、他のみんながバンバン加速して行って。でもそこからのスーパーソフトのペースはすごくよくて、それでチームメートのピットインと重なってしまって、しばらく待たないといけなかったです。その後のタイヤは、最初のバランスはよくなったんですけど、そのうちリアが厳しくなってしまいました。でもセーフティカーが入ったことでバランスが回復して、クルマの調子はよくなったんです。あとはひたすら、最後までタイヤを持たせようと奮闘し続けました。前に迫ってDRS使っても、全然横に並べないということが何度かあり、少しでもプッシュするとすぐにタイヤが垂れそうだったし、ライバルたちが落ちてくるのを待つしかない状況でした。タイヤの持たせ方は、うまく行ったのかなと思います。自分のドライビングも含め、まだまだ完璧ではないですけどね。最後は8位を逃して、悔しい結果に終わってしまいました。リアタイヤのグリップが完全になくなっている中で、いかに防ぐか。減速しすぎたら、アウト側から抜かれる恐れがある。多少ともディフェンスして守っていこうと思ったんですけど、最終コーナーのブレーキでリアを少しロックさせてしまいました。それがなければ、守り切れたかもしれません。でも速度差がすごかったですから、立ち上がりからチェッカーまでの間に抜かれて行った可能性もありますね」
2018年 F2 第6戦 オーストリア レース1 結果
P | No | Driver | Team |
---|---|---|---|
1 | 8 | ジョージ・ラッセル | ART Grand Prix |
2 | 19 | ランド・ノリス | Carlin |
3 | 21 | アントニ・フォコ | Charouz Racing System |
4 | 9 | ロベルト・メルヒ | MP Motorsport |
5 | 5 | アレクサンダー・アルボン | DAMS |
6 | 18 | セルジオ・セッテ・カマラ | Carlin |
7 | 2 | 牧野任祐 | RUSSIAN TIME |
8 | 1 | アルテム・マルケロフ | RUSSIAN TIME |
9 | 12 | 福住仁嶺 | BWT Arden |
10 | 17 | サンティノ・フェルッチ | Trident |
11 | 6 | ニコラス・ラティフィ | DAMS |
12 | 11 | マキシミリアン・ギュンター | BWT Arden |
13 | 14 | ルカ・ギオット | Campos Vexatec Racing |
14 | 3 | ショーン・ゲラエル | PERTAMINA PREMA Theodore Racing |
15 | 16 | アルジュン・マイニ | Trident |
16 | 20 | ルイス・デレトラズ | Charouz Racing System |
17 | 7 | ジャック・エイトケン | ART Grand Prix |
18 | 4 | ニック・デ・フリース | PERTAMINA PREMA Theodore Racing |
19 | 10 | ラルフ・ボスチャング | MP Motorsport |
20 | 15 | ロイ・ニッサニー | Campos Vexatec Racing |
カテゴリー: F1 / FIA F2