F2 松下信治l
昨年までのGP2は、今シーズンからFIA F2シリーズにネーミングを変更。その第2戦で、このシリーズへの参戦3年目となる松下信治(ART Grand Prix)がレース2で優勝を果たした。

予選ではアタックラップにイエローフラッグが振られたことでタイムを出しきれず、レース1では表彰台が目前の4位と、悔しい結果が続いた松下信治。レース2では、5番グリッドから得意のスタートダッシュを決めて3番手に浮上すると、先行車を追い詰めて14周目にストレートエンドで追い抜き、2番手となった。

そこからは後続が差を詰めてくる中、そのプレッシャーとタイヤの磨耗に気を使いながらポジションを守り、安定したペースで周回を重ねる。するとレース終盤の22周目にトップのマシンが単独でコースアウトし、松下信治が首位を奪取。そのまま26周のレースをトップでフィニッシュし、昨年のモナコ大会以来の優勝を果たした。

松下信治 (4位/優勝)
「スタートは自信があったので、予定通りポジションを上げることができました。自分としてはちょっとホイールスピンをさせてしまい、失敗した部分もあるのですが、周りと比べればうまくいったと思います。その後は、あまり前に近づき過ぎてタービュランス(乱気流)の影響を受けないようにして、追い抜くチャンスをうかがいました。2番手に上がってからは、トップが自分と同じくらいのペースなのが分かり、3秒以上の差があったので追いつくのは難しいと思っていました。後ろから速いドライバーが近づいてきたのも気になりましたが、タイヤマネジメントがうまくできていたので、ポジションを守る自信はありました。トップがコースアウトしてラッキーな面もありましたが、優勝できてよかったです。レースではとてもアグレッシブに攻めることができたのも、大きな収穫です。こういうレースをやっていけば、シリーズランキングでも上に行けるはずなので、これから得意なコースが続くし、結果を出していきたいと思います。次のモナコは、昨年優勝しているコースでもあるし、今回いい流れを作れたので、また優勝を狙っていきたいですね」

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カテゴリー: F1 / FIA F2