ニック・デ・フリース 「F1シートを獲得できなかったことに悔いはない」
2019年にF2でチャンピオンを獲得したニック・デ・フリースは、2018年のライバルたちがF1で活躍しているのを見るのは“辛い”と認めるも、F1シートを獲得できなかったことに後悔はないと語る。

2017年にF2への参戦を開始したニック・デ・フリースは、ラペックス、レーシング・エンジニアリング、プレマを経て、2019年にGP3時代に所属していたARTグランプリに加入。

2020年にウィリアムズでF1デビューが決定しているニコラス・ラティフィに52ポイント差をつけて2019年のF2タイトルを獲得した。

ニック・デ・フリース以前のF2チャンピオンであるジョージ・ラッセル(2018年)とシャルル・ルクレール(2017年)はすぐにF1に昇格を果たしており、それ以前のGP2チャンピオンであるジョリオン・パーマー(2014年)、ストフェル・バンドーン(2015年)、ピエール・ガスリー(2016年)は1年間テストドライバーの役割を経て、F1にステップアップを果たしている。

しかし、ニック・デ・フリースはF1シートを獲得することができず、メルセデスのワークスチームとフォーミュラE契約を結び、先月のサウジアラビア大会でデビューを果たした。

「個人的な目標がある」と元マクラーレンのジュニアドライバーでもあるニック・デ・フリースはコメント。

「チームとして僕たちにこのシリーズで勝てる能力があることを世界中に示すためにも今シーズンに勝利を収めたい」

「でも、同時にこの世界がそれほど単純にはいかないこともわかっている。物事は急激に変化する。実際、F1にたどり着くためには様々なことが役割を果たすし、結果を出すだけでは十分ではなかったりする」

「僕はそれを受け入れているし、理解している。僕は現実的な人間だし、それに対して悪感情はない」

「同時にチャンスを手に入れたニコラス・ラティフィのこともとても嬉しく思っている。正直、彼も良いシーズンを過ごしていた。彼は2位でフィニッシュしたし、良い仕事をした。彼は彼のチャンスに値すると思っている」

「僕はメルセデス・ベンツEQとフォーミュラEで別のチャンスを手に入れたし、正直、そのことに本当に満足しているし、感謝している。一緒に成功のストーリーを作るために全力を尽くすつもりだ」

それでも、ニック・デ・フリースは、2018年シーズンにはフラストレーションを感じていると語る。デ・フリースは、今年F1デビューを果たしたジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、サレクサンダー・アルボンに次ぐ4位でシーズンを終えている。

「去年、チャンピオンシップバトルに本格的に絡むことができなかったのは僕の責任でもある。僕たちは確実に争えるポジションにいたけど、チームとして、そして、僕個人としてあまりに多くのミスをしてしまい、あまりうまくやることができなかった」

「そうなると序盤から劣勢に立たされてしまうし、とにかくキャッチアップして、より多くのことを強いられてしまうし、実質的にミスが多くなってしまう」

「残念なシーズンだったし、トップ3の全員がF1昇格するのを見るのはちょっと辛かった。1つのミスがなければ、十分にチャンピオンシップ2位になれたからね」

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カテゴリー: F1 / FIA F2 / フォーミュラE