F1オランダGP ピットレーン速度を80kmに緩和 戦略多様化へ

伝統的に、この海辺の狭く曲がりくねったサーキットはカレンダーの中でも追い抜きが最も難しいコースのひとつとされてきた。さらに、タイトなスペースでメカニックを保護するために導入されていた時速60kmのピットレーン制限が、複数回のピットストップを大きく妨げてきた。
その結果、ドライコンディションでは1ストップ戦略に収束する傾向が強く、戦術的なバリエーションの余地が限られていた。
今回の調整により、ピットストップで失うタイムが短縮されるため、特にピレリが2024年よりも柔らかいレンジのタイヤを選んだこともあって、2ストップ戦略の可能性が開かれると期待されている。
イタリアのサプライヤーであるピレリは、ハードにC2、ミディアムにC3、ソフトにC4を持ち込み、昨年ランド・ノリスがマクラーレンで優勝した際に使われたC1-C2-C3のアロケーションから1段階柔らかい構成となった。

さらに、今週末はピレリにとって記念すべき節目でもある。1950年のイギリスGPで初登場して以来、F1世界選手権500戦目を迎えるのだ。
その初戦となったシルバーストンでは、アルファロメオのジュゼッペ・ファリーナ、ルイジ・ファジオーリ、レグ・パーネルがピレリタイヤで表彰台を独占。ファリーナはそのままスポーツ史上初のワールドチャンピオンとなった。
ピレリはこれまでに3度の参戦期間を経てきた(1950〜1958年、1981〜1991年、そして2011年以降現在まで)。2011年にはF1の独占的グローバルタイヤパートナーとなり、スポーツの進化のあらゆる時代を共にしてきた。
この節目を記念して、ザントフォールトでは全てのマシンとスリックタイヤに「500戦目」の特別ロゴが掲出される。祝賀は翌週のイタリアGPモンツァにも続き、そこではピレリがタイトルスポンサーを務めることになっている。
カテゴリー: F1 / F1オランダGP