F1 シンガポールGP
2018年のF1世界選手権 第15戦 シンガポールGPのフリー走行が9月14日(金)にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われた。

F1はヨーロッパでの連戦を終え、シンガポールに舞台を移して第15戦を迎えた。シンガポール市街中心部に公道を使って設置されたコースは、グリップが低くタイトなコースで、ナイトレースとして行われる独特のグランプリ。初日の金曜日午後4時からFP1、午後8時30分からFP2が行われた。

トップタイムは、キミ・ライコネン(フェラーリ)が記録した1分38秒699。2番手には0.011という僅差でメルセデスのルイス・ハミルトンが続いた。3番手にはマックス・フェルスタッペン、4番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。セバスチャン・ベッテルはFP2でウォールに接触したことで12周の走行に留まり、9番手で終えている。

1番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「今日はすべてがうまくいったし、かなりスムーズに進めることができた。1回目のセッションでは多くのことをチェックしていくつか変更を加えた。2回目のセッションではそのすべてが機能しているように思えた。ノーマルな金曜日だったけど、もちろん、このトラックは他の多くとは異なるし、2回目のセッションは1回目とは異なるコンディションで行われた。タイヤは予想どおりの挙動を示していた。ハイパーソフトが最も多くのグリップを提供するタイヤであることは確かだし、ここでは非常に有益だ。少なくともショートランではね。もちろん、他のコンパウンドほど長くは持たないけど、僕たちはそれを認識している。2つの異なるフロアを試したけど、大きな違いはなかった。良くなると思えなければ使用することはないだろう。今後も自分たちの仕事を続けて、明日何をもたらせるか見てみるつもりだ。接戦になるのは確実だろう」

2番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「1回目のセッションはいい感じだった。僕たちはハイパーソフトタイヤを使っていなかったのでタイムシートには表れていなかったかもしれないけどね。プログラムを完了させて、異なるオプションをいくつか試して、そこから良い結果を得ることができた。僕たちはフェラーリの近くにいたけど、彼らが実際にどれくらい速いかは明日にならなければわからない。スタッフはこことファクトリーでクルマを改善させるためにとても懸命に仕事をしてくれたし、過去よりもフィーリングが良くなっているのは間違いない。信じられないようなトラックだ。僕たちは去年よりもかなり速くなっているけど、Gフォースが上がったことで去年よりもラップはさらに難しくなっている。僕たちは素早く反応する必要があるし、コックピットの中はクレイジーなくらい暑い。クルマに乗る前でさえ汗をかいている。2回目のセッションではほぼ2キロくらい体重をうしなったと思うし、日曜日はさらに失うことになるだろう。明日どうなるか見てみるつもりだけど、フェラーリ、レッドブル、そして、僕たちの間で三つ巴の戦いになりそうだね」

3番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「パーフェクトな一日ではなかった。明日の改善にむけて改善できる余地はまだたくさん残っている。朝のプラクティスはいい感じだったけど、2回目のセッションにはまったく満足できなかった。午後はアンダーステアに少し苦しんでいたのでもう少し速く走れたかもしれない。僕たちにポールポジションを争えるペースはないと思うし、とにかくパッケージを最適化していくつもりだ。それができれば、ショートランとレースペースは改善させるはずだ。悪い日ではなかったのは間違いないし、今夜少しハードワークすれば攻撃できる良いポジションにいられるはずだ。ハイパーソフトはロングランで厳しかったしい、落ちも早やった。他のコンパウンドはそれほど悪くはなかったし、レースを面白くしてくれるはずだ」

4番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「上位は接戦になるだろうし、3チーム全てがここでは速いと思う。午前中のセッションの方が僕たちにとっては良かったし、意外と暑いトラックでも少し快適だった。午後にクールダウンしてからは全てを最適化できなかったように思う。心配はしていないし、今夜すべてを分析して、明日はすべてをまとめられると信じている。レースのためにウルトラとソウトよりよも数ステップ硬いソフトが持ち込まれているのを気に入っているし、より多くの選択肢が広がると思う。各タイヤはそれぞれ他のタイヤよりも速いので、予選では全員がハイパーソフトを使ってくると思う。楽しかったよ。精神的にも体力的にも最も厳しいサーキットではあるけど、僕はそれが大好きだし、良いチャレンジだ。かなり汗をかいたけど、その価値はある。十分に準備してきたし、チームはここの良いクルマを持ってきているので、明日はギャップを縮められることを願おう」

5番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「とても暑い一日だったし、全体的にかなりポジティブな一日だった。FP1では他チームはハイパーソフトやウルトラソフトを使っていたときに僕たちはソフトタイヤで走っていたし、他のコンパウンドでどれくらい改善するうかはわかっていた。だから、FP1の時点ですでに去年よりも少し良くなっていることがわかった。FP2ではフェラーリとレッドブルの両方がとても速かったけど、僕たちは話されてはいない。クルマはハイダウンフォース仕様で大幅に改善されている。シーズン序盤と比較してはるかに速くなっている。クルマが速く走れるようになっていることでさらにチャレンジングにもなっている。より多くのGフォースに引っ張られるようになっている。このトラックはかなり暑いので特にタフだ。60℃くらいの暑さのコクピットで運動しているような感じだ。FP1からFP2までに大きな変更を施した。全てがポジティブなわけではなかったので、今夜はそこに取り組んでいくつもりだ。この種のサーキットでは完璧に適切なバランスを得るのはかなり難しい。コーナーはとても広範囲なので、やらなければならない仕事がたくさんある。今週末は良い結果を出せる可能性が高いと思うけど、フェラーリとレッドブルにチャレンジするためにはクルマを完全に正しくまとめる必要がある。あまり良いラップはまとまらなかったけど、ペースはあると思うし、明日の予選は本当に接戦になることを願っている」

6番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「全体的に僕かなりストレートが金曜日だったし、シンガポールではそれは常に良いことだ。まったく問題もなく、走行プランを完了することができた。今日にはかなり満足している。一発のクルマのパフォーマンスには特にね。取り組まなければならないエリアはあるし、特にレースにむけてロングランを改善するために何ができるか見てみなければならない。タイヤデグラデーションを学ぶために学ばなければならないことがいくつかあるけど、全体的に僕たちにとって良い一日だった」

7番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「FP2は問題なかった。FP1よりも良かったと思うし、それは常に良い兆候だ。いつものストリートサーキットと同じようにまだクルマで改善できることはたくさんある。タイヤを機能させるのは全員にとって難しいと思う。ハイパーソフトとソフトの差はかなり大きい。とにかく全てのコンパウンドで良い状態にしておく必要がある。クルマはOKだと思うけど、もう少し速くするためにできることはいくつかある。とは言え、自分たちのポジションには満足している」

8番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン)
「かなりポジティブな金曜日だった。このようなスピードでこのようなストリートを走るのはいつも驚くべき感覚だ。僕たちはいくつか興味深いものを試したし、2台のクルマで異なる構成も比較した。タイヤと両方のフリープラクティスセッションで管理していたセットアッ変更について良い情報を集められたし、今夜はそれを詳しく調べていく。かなりの周回数を稼ぐことができたし、ストリートサーキットではより多くの走行を重ねて自信をつけていくことが重要だ。明日はQ3進出をかけて接戦になるだろうけど、ここは予選ポジションが非常に重要なので、僕たちは土曜日のパフォーマンスを優先させている。ご存じのようにシンガポールのトラックの進化は巨大なので、うまく路面コンディションに合わせていくつもりだし、明日の予選の準備は問題ないと思う」

9番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「ウォールにヒットした後、いくつか予防措置を取って、走行をストップすることを決断した。走行時間を失ってしまったのは理想的ではないけど、それでもクルマには良いフィーリングを持っている。幸いにも、僕は以前にここで走ったことがあるし、トラックのことは知ってるので、失った時間は取り戻せるだろう。明日は今日の午後よりももう少しクルマを良く感じられるように適切なバランスを見つけていきたい。それができれば問題はないはずだ。その一方で、キミのデータもとても重要だし、彼がスムーズなセッションを過ごせたのは良いことだ。今日は少し走行時間を失ってしまったけど、それは起こり得ることだ。午後にクルマでいくつかのものを試したけど、あまりうまく機能しなかった。でも、クルマはいい感じだし、ポテンシャルはある。改善できると信じているし、明日はもっと良くなるだろう。それに日曜日はタイアも重要なファクターになると思うので、どうなるか見てみるつもりだ」

10番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「このトラックをドライブするのはいつも素晴らしいね。僕たちは順調に一日をスタートできたけど、2回目のセッションでは望んでいたほど多くの進歩を遂げることはできなかった。特にリアエンドのコントロールについてもう少し見ていかなければならない。でも、明日のFP3と予選にむけて焦点を当てるエリアがはっきりしているということでもある。全体的にポジティブな一日だったけど、常にもっと多くを望むものだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1シンガポールGP