パト・オワード F1への夢に終止符 マクラーレンに「リザーブを解任してほしい」
パト・オワードが、マクラーレンのF1リザーブドライバーとしての活動を終了するようチームに申し入れていたことを明かした。長年抱いてきたF1参戦への夢に自ら区切りをつけ、今後はインディカーに専念する考えを鮮明にしている。

オワードは近年、マクラーレンのリザーブ兼テストドライバーとしてメキシコシティGPやアブダビGPのフリー走行、ポストシーズンテストなどに参加してきた。

しかし27歳となった現在は、F1よりもインディカーでタイトル獲得とインディ500制覇を目指すことを最優先に考えているという。

マクラーレンに「解任してほしい」と申し入れ
オワードはコナー・デイリーのポッドキャスト『Speed Street』で、F1関連の活動から離れる決断を説明した。

「この5年間、オフシーズンなんて一度もなかった。レース以外の人生も楽しみたいんだ。ここ5年間は本当にレース中心の生活だった」

「F1の世界で経験できたことや学べたことには感謝している。特にここ数年は、あのマシンがどれだけ素晴らしいかを体感できた。本当に素晴らしい経験だった」

しかし、その一方で現在の心境は大きく変化したという。

「でも今は人生の違う段階にいると思う。正直、もうそこまで気にしていない」

「F1のリザーブを続けたいという気持ちは、もう自分の中にはない。インディカーで素晴らしい環境にいるし、このシリーズが大好きだ。僕がいたい場所はここなんだ」

さらに現在のF1マシンにも以前ほど魅力を感じていないと率直に語った。

「今のF1マシンを見ても、それほど乗りたいとは思わない。だからF1での役割については、丁重に『解任してほしい』とお願いしたんだ」

パト・オワード マクラーレン F1

F1への憧れよりインディカーを選択
オワードは幼い頃からF1参戦を夢見ていたことを認めながらも、実際にその世界を経験したことで考え方が変わったと明かした。

「『いつF1に行くの?』と何度も聞かれてきた。もちろん子どもの頃からの夢だった」

「でも何年もその世界の近くにいて、フルタイムドライバーではなかったけれど、その世界がどんなものか十分に感じることはできた」

その結果、現在はF1が自分の目指す場所ではないと結論づけている。

「正直、あれは自分に向いている世界じゃないと思う。インディカー以上に楽しめる場所だとは感じなかった」

「今の時点では、自分の未来をF1に見ていない」

インディカーへの愛着も強調した。

「僕にとってインディカーは世界最高のモータースポーツだ。違う意見の人もいるだろうけど、僕はここで幸せなんだ」

「これ以上有名になる必要も、お金がもっと必要なわけでもない。若い頃には想像もできなかった場所まで来ることができた」

2027年は新チームメイトとタイトル獲得へ
2027年のマクラーレン・インディカーは大きくラインアップを変更する。

クリスチャン・ルンガードとノーラン・シーゲルに代わり、インディ500優勝経験を持つスコット・ディクソンとフェリックス・ローゼンクヴィストが加入する予定だ。

オワードはディクソンとの共闘を特に楽しみにしている。

「ザク(ブラウン)とトニー(カナーン)から話を聞いた瞬間、『あのスコットから学べるなんて信じられない』と思った」

「スコットは史上最高だ。本当に特別な存在だし、素晴らしいチームで培った経験も持っている」

「彼のようなレベルのドライバーと仕事ができること、その知識を学べることが本当に楽しみなんだ」

また、2021年から2023年までチームメイトだったローゼンクヴィストとの再共演も歓迎した。

「フェリックスとは以前一緒に戦った。素晴らしいチームメイトだったし、今でも親しい友人だ」

「パドックの外で一番会う相手かもしれない。彼もチームにとって大きな戦力になる」

「インディ500を勝ったことで、以前よりさらに経験を積んで戻ってきた」

マクラーレンのF1リザーブとして将来を目指してきたオワードだが、自らその道に終止符を打った。今後はインディカーを自身のキャリアの舞台と定め、新体制となるマクラーレンで悲願のシリーズタイトルとインディ500制覇を目指していく。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / インディカー