元F1王者ジェンソン・バトン、ル・マンのガレージ56枠に次世代NASCAR車両で出場
元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンとNASCARカップタイトルを7回獲得のジミー・ジョンソンは、2023年のル・マン24時間レースに次世代のNASCAR車両となるシボレー・カマロZL1で出場する3人のドライバーの一人となる。

ヘンドリック・モータースポーツが運営するこのプロジェクトは、ル・マン24時間レースとWEC(FIA世界耐久選手権の主催者)であるオートモビル・クラブ・ドゥ・ル・エスト(ACO)が革新的なエントリーのために用意している「ガレージ56」枠を通じて推進され、公式招待状を待っているところである。

しかし、NASCARによると、これは今後数週間のうちに承認される見込みだという。

また、昨年3月に発表されたNASCAR主導のガレージ56プロジェクトは、NASCAR、ヘンドリック・モータースポーツ、シボレー、IMSA、タイヤサプライヤーのグッドイヤーによる共同プロジェクトである。

2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトン、ジミージョンソン、マイク・ロッケンフェラー(ジョンソンと共にマシンのテスト開発プログラムに参加し、昨年はNASCARカップで初めて2回出走)のラインアップは、デイトナ24時間レースに先立って発表された。

NASCARの会長兼CEOであるジム・フランスは、2012年にガレージ56構想が開始されて以来、エントリーおよびラインナップを確保することはシリーズにとって「目標」であったと語った。

「ジミー、"ロッキー"、ジェンソンというラインナップは、世界中のモータースポーツの最高峰で勝利を収めてきた3人のエリートドライバーという、我々が夢見た通りのものです」とジム・フランスは述べた。

2023年のル・マン24時間レースは100周年という節目の大会となる。

ジミー・ジョンソンは、2022年末にチップ・ガナッシ・レーシングのインディカープログラムから撤退することを発表した際、ル・マン24時間レースへの挑戦も検討している選択肢の1つであると語っていた。

2023年にはリチャード・ペティと共同所有するレガシー・モーター・クラブ(旧リチャード・ペティ・モータースポーツ)でパートタイムのスケジュールをこなす予定だが、ヘンドリックはこれまでのNASCARカップキャンペーンにすべて参加してきたチームであり、7つのタイトルと同時に83勝を挙げてきた。

ジミー・ジョンソンは、ル・マンへの参戦は「私のバケットリストのトップ」だったと繰り返し、「この機会を得て、皆さんとこのドライバーラインアップとパートナーを組めることは、本当に素晴らしい機会で、その一部になれることに感謝している」とも語った。

ジェンソン・バトンとマイク・ロッケンフェラーはともにル・マンでの経験があるが、ロッケンフェラーの方が実績は上である。

2013年のDTMチャンピオンであるマイク・ロッケンフェラーは、2010年にティモ・ベルンハルト、ロマン・デュマと共にアウディ・スポーツ・ノースアメリカンから参戦したレースで完全優勝し、2年後にも表彰台を獲得している。

また、2017年にはデイトナ24時間レースで優勝を果たしている。

ジェンソン・バトンのル・マン24時間レースへの参戦は、2018年にSMPレーシングの2台体制で行われた。エンジントラブルでリタイアした際に、バトンはマシンをドライブしていた。

また、ヘンドリックは、IMSAスポーツカーチャンピオンに2度輝いたジョーダン・テイラーをバックアップドライバーに起用することを発表した。



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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / NASCAR / ル・マン24時間レース