ジェンソン・バトン F1最年長アロンソに助言「子供がくれる達成感もあるぞ」
スカイF1の解説者で2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが、フェルナンド・アロンソに対して率直な助言を送り、子どもを持つことで人生とキャリアの喜びはさらに広がるのではないかと語った。

フェルナンド・アロンソは2001年のF1デビュー以来、通算425回の出走を記録し、F1史上でもっとも経験豊富なドライバーとなっている。

ジェンソン・バトンが語るアロンソへの思い
アストンマーティンのドライバーであるアロンソは、フェラーリ在籍最終年の2013年以降、グランプリ優勝から遠ざかっている。2026年F1シーズンは、ルノーで最後にタイトルを獲得してから20年という節目の年になる。

アロンソは来季で44歳を迎える予定で、現在の契約は2026年F1シーズン終了までとなっている。

バトンは2015年と2016年にマクラーレン・ホンダでアロンソとチームメイトを務め、2017年モナコGPを最後にF1でのキャリアを終えた。一方で、アロンソは同年のインディ500に参戦していた。

2009年のワールドチャンピオンであるバトンは、2025年世界耐久選手権最終戦をもってプロフェッショナル・モータースポーツから引退している。2人の子ども、ヘンドリックスとレニーの父親でもある。

自身の引退によって、アロンソが今もトップレベルで成し遂げていることへの見方が変わったかと問われたバトンは、スカイF1に対して次のように語った。

「そう感じる部分はある」

「でも同時にこう思うんだ。フェルナンド、そろそろいいんじゃないかって」

「彼のまわりを小さなフェルナンドたちが走り回っていて、やがてカートに乗りたいと言い出して、そこからまた旅を続けていく姿を見てみたい」

「今もレースを続けていて、しかもあれだけ競争力を保っているのは本当に素晴らしいことだ」

「でも僕にとっては、もし息子や娘がゴーカートに乗りたいと言い出したら、その感情はワールドチャンピオンを獲得すること以上のものになると思う。彼らがクルマを運転したいと思ってくれる姿を見ることはね」

「実際にそうなるかどうかは分からないけれど、それはとてもクールなことだと思う」

ジェンソン・バトン

2026年F1シーズンとアロンソの将来
アストンマーティンは、50%の電動化、完全持続可能燃料、アクティブ・エアロダイナミクスが導入される2026年F1レギュレーションにおいて、有力な存在になると広く見られている。

エイドリアン・ニューウェイが主導するアストンマーティンARM26は、ホンダとの新たなテクニカルパートナーシップのもとで開発される最初のマシンとなる。

アロンソは今年初め、アストンマーティンで充実したシーズンを過ごせた場合、2026年F1シーズン終了時に引退する可能性があると示唆していた。

この発言について、アロンソは自身の考えを次のように説明している。

「2026年に自分が何をするのか、という質問に答えただけだ」

「未来を見通す水晶玉を持っているわけじゃないから、永遠に続けるかもしれないという答え方になった」

「5月までは、今のところそう感じている」

「もし楽しく走れるクルマがあって、結果もついてくるなら、そこで止めるという選択もあるかもしれない」

「ローレンス・ストロールやチームとは、常にチームのニーズについて話し合うつもりだ。チームが第一で、自分はその次だ」

「今さら何かを証明するためにレースをする必要はない。自分のキャリアには満足しているし、これほど長くここにいられたことをとても幸運だと思っている」

「今はチームを助けて、楽しむことが大切な時期だ。それを来年は一日一日、見ていくことになる」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン / フェルナンド・アロンソ