ジェンソン・バトン
メルセデスでDTM(ドイツツーリングカー選手権)を統括するウルリッヒ・フリッツ代表は、元F1ドライバーのジェンソン・バトンが来月にワイルドカード参戦する可能性を示唆した。

「ジェンソンは良いアイデアだ。何と言っても、彼はメルセデスエンジンでF1ワールドチャンピオンになった男だからね!」とウルリッヒ・フリッツは TouringCarTimes にコメント。

ジェンソン・バトンは、後にメルセデスが買収したブラウンGPで2009年にF1ワールドチャンピオンを獲得。2017年のF1モナコGPでインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソの代役として1戦限りの参戦を果たした後、F1から正式に引退している。

今年は、日本でDTMとの今後の提携が予定されているSUPER GTにホンダから参戦。また、並行してSMPレーシングからFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦し、先月にはル・マン24時間レースでデビューを果たしている。

ジェンソン・バトンは8月のスケジュールに予定があり、メルセデスはDTMのブランズハッチでのラウンドにイギリス人ドライバーを乗せたいと考えているようだ。

「ルイス・ハミルトンが選択肢にならないのは間違いないだろう」とウルリッヒ・フリッツは認める。

「彼は現在F1でのプログラムに焦点を当てている。それにブランズハッチのイベントが開催されているときには彼は休暇を取っているはずだ」

DTMのマニュファクチャラーは、6台のレギュラーエントリーに加え、ゲストドライバーのために1回限りで7台目のマシンを走らせることを可能にするルールがあり、メルセデスは以前からそのルールを活用することを示唆している。

アウディは、昨シーズン限りで引退した2度のDTMチャンピオンであるマティアス・エクストロームを開幕戦ホッケンハイムで“引退レース”として走らせており、BMWは来月のミサノのナイトレースでBMWから参戦する予定となっている。

先週、5度のWRCチャンピオンであるセバスチャン・オジェが、WRCでもスポンサーを務めるレッドブルが支援するメルセデスAMG C3 DTMで9月のレッドブル・リンクでのラウンドに参戦すると報じられた。

ウルリッヒ・フリッツは「今シーズンのいつ誰が我々のワイルドカードで参戦するかを確認するのは時期尚早だ。いろいろな可能性があり、準備が整い次第発表する」とコメント。

「飛び交っている噂についてコメントするつもりはないが、フェルナンド・アロンソを検討していないことは確かだ!」

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カテゴリー: F1 / ジェンソン・バトン