ブリヂストン F1オーストラリアGP
ブリヂストンが、2010年F1第2戦オーストラリアGPを振り返った。

ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのジェンソン・バトン選手がオーストラリアGPで見事な優勝を飾った。

バトンは、58周のレースの最初の6周を除く全てをブリヂストンのソフト・コンパウンド・タイヤ1セットで走り抜き、非常に優れたタイヤのマネージメントスキルを見せた。

雨が降ったアルバートパークで、バトン選手は他の選手と同様にブリヂストンのインターミディエイト・タイヤでスタートを切った。しかし、昨年度チャンピオンの彼は、一番にピットインしてドライ用ソフト・コンパウンドのブリヂストン・ポテンザタイヤに交換。その後、彼はチェッカーフラッグまで同じタイヤで走り続け、2010年度で自身初のレース優勝を達成した。

ルノーF1チームのロバート・クビサ選手も同じ戦略で、チーム移籍後初の表彰台を手に入れた。3位でフィニッシュしたスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフィリペ・マッサ選手も同じ戦略だった。ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル選手は、残念ながらレースをリードしながらもリタイヤ。一方、チームメイトのマーク・ウェバー選手は、ソフト・コンパウンドで47周目にレースの最速ラップタイムを記録した。

安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
「大変見所が多く、ブリヂストンのタイヤ技術がいかんなく発揮されたレースでした。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスでの初優勝を成し遂げたジェンソン・バトン選手にお祝いを申し上げます。力強い走りで2位入賞を果たした、ルノーF1チームのロバート・クビサ選手も見事でした。アルバートパークは素晴らしいレース環境を提供してくれました。ここに集まってくださったファンや世界中のファンの皆さんのためにも、エキサイティングなレースを観ることができて満足しています」

浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
「タイヤのパフォーマンス、戦略、レースのどれを取っても、今日は最高の1日でした。コースでは興味深いアクションを観ることができました。また、タイヤのマネージメントの重要性が良く表れたレースでした。コースが乾いてからは、ソフト・タイヤを選択するのが好ましかったと思います。路面コンディションや天気のコンディションが、このタイヤの低温の性能領域に適していたからです。ジェンソン・バトン選手は、ソフト・タイヤをいたわりながら52周を走り抜くという難しい仕事をやり遂げ、素晴らしい勝利を手にしました。ロバート・クビサ選手も優れたタイヤ・マネージメントを発揮し、長いスティントを走り切って2位入賞を成し遂げました。1ストップ戦略のフェラーリの2台と、2ストップ戦略のルイス・ハミルトン選手の間には興味深いバトルがありました。車体が重いレースのスタート時に用いられたインターミディエイト・タイヤのパフォーマンスには満足しています。その後、コースが乾いてからも素晴らしい性能を発揮しました。今日のようなコンディションならば、タイヤを注意深くマネージすることができれば、これほど長い距離を走ることが出来るということです。ドライバーのタイヤのマネージメントスキルが良く表れたレースでした。コースが完全に乾いた状態よりもソフトの性能の落ちは少なかったですが、このためにラップタイムはかなり遅くなりました。ルーベンス・バリチェロ選手が使ったハード・コンパウンドも良い性能を発揮しましたので、我々としては満足しています」

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カテゴリー: F1 / ブリヂストン / F1オーストラリアGP