ブリヂストン 「F1参入は実現しなかったが技術は高く評価されたと認識」
ブリヂストンは、ピレリが2025年以降もF1タイヤサプライヤーを継続するとの決定を受けてコメントを発表した

FIA(国際自動車連盟)およびFOG(フォーミュラワングループ)は、2025年から2027年までのF1タイヤ契約の入札プロセスを終え、ピレリとブリヂストンの提案を評価した結果、現行タイヤサプライヤーであるピレリの継続を選択した。

この発表を受けて、ブリヂストンは「F1はグローバルなモータースポーツの最高峰として素晴らしいプラットフォームと認識しており、“サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ活動”を推進していくにあたり、様々な可能性の一つとして検討を進めていました」とプレスリリースで述べた。

「今年実施された次期タイヤサプライヤー選定への入札に関しては、真摯にFIAやFOGと継続した緊密なコミュニケーションを実施し、当社の先進的なサステナビリティへの取り組みや技術イノベーションを反映した提案をさせて頂きました」

ブリヂストンは、タイヤメーカーの「原点」として、モータースポーツ活動を推進している。「タイヤは生命を乗せている」を大原則に、クルマ・ドライバーが極限の状態で挑戦を繰り返すレースにおいて安心・安全を守り続け、モータースポーツ活動を通じて、モビリティの進化を足元から支えている。2023年には、ブリヂストンモータースポーツ活動60周年を迎えた。今後に向けても、モータースポーツ活動を強化し、サステナビリティを中核に据えた「サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ」として進化させていく。

石橋秀一(ブリヂストン CEO)
「ブリヂストンにとって、モータースポーツは“極限への挑戦”であり、“最高の品質で社会に貢献”という私たちの使命や、そこにある誇りや情熱を裏付けるものです。これまで60年間の挑戦の中で、技術開発力、生産供給力、ブランド力、人材育成を磨き続け、グローバルにプレミアムタイヤビジネスを展開する基盤を築いてきました。本年3月10日に実施したモータースポーツ発表会においても、“原点”へ立ち戻り、再度、グローバルモータースポーツというジャーニーに足を踏み出すことをお伝えしています。今回の応札では、F1に携わることは実現しませんでしたが、求められるレースコンディションに合わせ“究極のカスタマイズ”を実現するENLITEN技術を含めた当社の技術優位性や、バリューチェーン全体におけるサステナビリティの取り組みはFIAやFOGからも高く評価されたものと認識しています。ブリヂストンは、今後もサステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ活動を推進し、“走る実験室”として技術イノベーションを加速させると共に、ブランド力の強化を目指します。そして、企業コミットメント“Bridgestone E8 Commitment”にて“Emotion 心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする”と掲げた通り、モータースポーツを愛する仲間たちと共にモータースポーツを楽しみ、感動を共有しながら、パッションを絶やすことなくモータースポーツ文化の発展に貢献してまいります」

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カテゴリー: F1 / ブリヂストン