レッドブルF1育成の岩佐歩夢、4位フィニッシュで5ポイントを獲得 / FIA F2 開幕戦 スプリントレース
レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2開幕戦バーレーンのスプリントレースを4番手スタートから4位フィニッシュ。タイヤに苦しみながらもポジションを死守し、5ポイントを獲得した。

2023年、ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)の育成ドライバーでもある岩佐歩夢は、2年目のFIA F2選手権に挑戦する。昨シーズン、ランキング5位となった岩佐歩夢は、昨年と同じDAMSから参戦。今シーズンはシリーズチャンピオンを目指して、全14戦28レースを戦う。

開幕戦の舞台は昨シーズンと同じバーレーンで、3月3日金曜日にフリープラクティスと予選が行われた。予選で岩佐歩夢は7番手となり、上位10台のリバースグリッドとなるスプリントレースでは2列目4番手という好グリッドを得ている。

3月4日(土)午後4時15分、気温27℃、路面温度36℃のコンディションで、スプリントレースのフォーメーションラップがスタートした。

好スタートを切った岩佐歩夢はイン側をつき1コーナーまでに3番手に浮上。その後、果敢に攻めてオーバーテイクを決め2番手にポジションを上げて1周目を終えた。

トップとの差は1秒前後だったが、その差は変わらず周回を重ねる。その間に後続が岩佐歩夢に迫り、9周目には激しいバトルとなり、いったんは2番手を奪われた岩佐歩夢だが、その後すぐに抜き返し2番手を死守した。

その後も後続との激しいポジション争いは続き、13周目には抜かれ、抜き返し、また抜かれる激しいバトルで3番手にダウン。ペースの上がらない岩佐歩夢は、15周目の1コーナーでパスされ4番手となり、その直後さらに後続にパスされたが、すぐにポジションを奪い返し4番手に復帰した。早い段階でタイヤにデグラデーションが出てしまった岩佐歩夢はレース後半にペースが上がらず、後続の激しいプッシュを受けながらも4番手を死守し、23周のチェッカーフラッグを受けた。

4位入賞を果たした岩佐歩夢は5ポイントを獲得。2年連続で開幕レースでの入賞を果たした。

「事前のテストではマシンはいい感触で、リザルトはあまりいいとは言えませんでしたが、ポテンシャルはあると感じていました。しかし、予選は自分のドライビングのロスもあり、苦しい展開となりました。データ上、そのロスがなければ2、3番手まではいけるかもしれなかったですが、トップを奪うのは難しい状況でした」と岩佐歩夢はコメント。

「スプリントレースはとても苦しい展開でした。タイヤのデグラデーションが出るタイミングが想定よりかなり早かったです。自分としては1周目からタイヤマネージメントには気を遣い、そのドライビングは悪くなかったとデータ上もわかっているので、気温の高いフィーチャーレースに向けてマシンのセットアップを改善しなければならないので、これからエンジニアと検討します」

「2年目の今シーズンはチャンピオンが目標であることはもちろんですが、あまりそればかりに気を取られてもいけないので、目の前の1レース、1セッションで全力を尽くせるようがんばります。そして、攻めの姿勢を持って、昨シーズンの後半のような戦いを続けていければ、結果は必ずついてくると思っています」

岩佐歩夢 ホンダF1

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / FIA F2