ホーナーとフェルスタッペン アストンマーティンF1で「新生レッドブル」結成論

パトレーゼはホーナーの「友人」と自称し、2026年に導入される大規模なレギュレーション変更を前に、ホーナーがアストンマーティンでミハエル・シューマッハのような影響力を持つことができると指摘した。
ホーナーとフェルスタッペンの「新生レッドブル」構想?
ホーナーとレッドブルの正式な決別は先月発表された。PlanetF1.comによれば、両者は1億ドル規模とされる和解金で合意し、この妥協によりホーナーは来年後半にもF1復帰が可能になるという。
パトレーゼは、ホーナーがアストンマーティンで再びチームを率い、フェルスタッペンを呼び寄せるという“夢の再結成”を示唆した。彼はその構図を、かつてミハエル・シューマッハがベネトンからフェラーリに移籍し、5連覇を達成した時と重ね合わせる。
「クリスチャン・ホーナーのアストンマーティン移籍の噂を聞くと、ミハエル・シューマッハがベネトンを離れてフェラーリに行ったときのことを思い出す」とパトレーゼは語る。
「彼はベネトンから最高の人材を引き連れてフェラーリで優勝チームを築き、5度のワールドチャンピオンになった。ロス・ブラウンやロリー・バーンなど、彼と一緒にいた面々を連れていったんだ」
「フェルスタッペンにも同じような可能性がある。彼らは確実に話をしているはずだ。もしこれがホーナーの考えなら、アストンマーティンで“新しいレッドブル”を築くことは十分にあり得る」
フェルスタッペンの未来と2026年の転機
フェルスタッペンがこれまで獲得した4つのタイトルはすべてホーナーの指揮下で達成されたが、その連勝記録は2025年で途切れる可能性がある。
2026年には新たな車体・パワーユニット規定が導入され、フォードとの共同開発によるレッドブル・パワートレインズの初年度を迎える。もしレッドブルがそのスタートに失敗すれば、フェルスタッペンの将来が再び注目の的になるだろう。
ヨス・フェルスタッペンとの関係は障害にならない?
ホーナーのレッドブル離脱の背景には、マックスの父ヨス・フェルスタッペンとの関係悪化もあったとされる。しかし、パトレーゼは「時間が解決する」と楽観的だ。
「離婚したからといって、いつまでも揉め続ける必要はない」とパトレーゼは語る。
「2年、3年、4年も経てば、クリスチャン・ホーナーとヨス・フェルスタッペンは再び友好的な関係に戻るかもしれない。もしタイトルを狙えるチームを築けるなら、ヨスも息子に最良のチャンスを与えるはずだ」
分析:ホーナー移籍説が意味する“新たな勢力地図”
パトレーゼの発言はあくまで推測に過ぎないが、F1が2026年に向けて再編の波に入る中、象徴的なシナリオとして注目される。
■ ホーナーがアストンマーティンへ行く場合
・ホンダとの再タッグ(2026年以降)により、技術的基盤は強固
・アストンマーティンの豊富な資金力が、レッドブル離脱後のホーナーの再起を後押し
・フェルスタッペンの移籍が実現すれば、ドライバー市場は大混乱に陥る
■ 一方で、現実的な障壁も
・レッドブルとの契約上の制約(2028年までとされる長期契約)
・フェルスタッペンがフォード製PUの成長を待つ可能性
・ホーナー自身が「今は家族と過ごす時間を大切にしている」とされる現状
それでも、ホーナーとフェルスタッペンが再び手を組めば、2026年のF1勢力図を根底から覆す可能性がある。かつての「ベネトンからフェラーリ」への流れが、「レッドブルからアストンマーティン」へと重なる日は来るのだろうか。
Source: PlanetF1.com
カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン