アントネッリ メルセデスF1で10年ぶり“開幕4戦100点” 王者級スタート
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2026年F1第4戦終了時点で100ポイントを獲得し、ここ10年で最も強力なシーズン序盤を記録したドライバーとなった。

19歳のアントネッリは日本GPで今季2勝目を挙げたことで史上最年少の選手権リーダーとなり、続くマイアミGPでも勝利。これにより、自身最初の3回のポールポジションをすべて勝利につなげた史上初のドライバーとなった。

F1公式サイトは、この100ポイント到達が2016年のニコ・ロズベルグ以来の記録であると特集している。

ロズベルグ以来となる“開幕4戦100点”
アントネッリは今季ここまで3勝を記録。さらに開幕戦オーストラリアGPで2位、中国とマイアミのスプリントでそれぞれ5位と6位に入ったことで、合計100ポイントに到達した。

これは2016年のニコ・ロズベルグ以来となる数字だった。

当時のロズベルグは、ルイス・ハミルトンとのタイトル争いに敗れ続けた状況から強烈なスタートを切り、オーストラリア、バーレーン、中国、ロシアで4連勝。開幕4戦で100ポイントを獲得していた。

その勢いは第5戦スペインGPで止まることになる。ハミルトンとの有名な同士討ちにより両者リタイアとなり、そのレースでは18歳のマックス・フェルスタッペンがF1初優勝を飾った。

一方、アントネッリも上海で初優勝を記録した際、フェルスタッペンの“史上最年少優勝記録”更新には届かず、史上2番目の若さでの優勝となっている。

ただし、もし今後の流れまでロズベルグの2016年シーズンと重なるならば、アントネッリは史上最年少F1ワールドチャンピオン誕生という歴史的瞬間に近づくことになる。

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ハミルトンの“王者パターン”とも一致
アントネッリの序盤戦の成績は、2021年のルイス・ハミルトンとも一致している。

ハミルトンは2021年、開幕バーレーンGPで勝利を挙げた後、イモラでマックス・フェルスタッペンに敗れて2位。しかしその後、ポルトガルとスペインで再び勝利を記録した。

つまり、開幕4戦で「3勝+1回2位」という並びが、現在のアントネッリと完全に一致している。

ただし、2021年当時にはスプリント制度が存在しておらず、ハミルトンのポイントは94点。スプリント込みの現行制度により、アントネッリはそれを上回る数字を記録している。

しかし2021年のハミルトンは、最終的に8勝を挙げながらも、アブダビGP最終戦でフェルスタッペンにタイトルを奪われた。

つまり、ハミルトン型の流れをなぞった場合、アントネッリが王座に届かない可能性も存在する。

ベッテルや過去王者たちとも重なる序盤戦
さらにF1公式サイトは、2015年のハミルトン、2011年のセバスチャン・ベッテルとも比較している。

2015年のハミルトンは開幕4戦で3勝+1回2位を記録し、93ポイントを獲得。その年は最終的に10勝を挙げてタイトルを獲得した。

また2011年のベッテルも、オーストラリア、マレーシア、トルコで勝利し、中国GPで2位となる“3勝+1回2位”の流れを記録。最終的には11勝で自身2度目のワールドチャンピオンに輝いている。

つまり、アントネッリが今季ここまで見せているスタートは、過去10年以上のF1において“王者級シーズン”と重なるケースが極めて多い。

メルセデスF1の新時代を象徴する存在へ
2026年F1シーズンは、新世代パワーユニット時代への移行とともに勢力図が大きく変化している。

その中で、19歳のアントネッリが開幕4戦で100ポイントという数字を叩き出した事実は、単なる“ルーキー旋風”では片付けられない。

しかも、その比較対象として並ぶ名前はニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、そしてマックス・フェルスタッペンといった歴代王者ばかりだ。

F1公式サイトが特集を組んだ背景には、“次の時代の王者”が本当に誕生しつつあるという空気感があるのかもしれない。

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カテゴリー: F1 / アンドレア・キミ・アントネッリ / メルセデスF1