F1アメリカGP 決勝:マックス・フェルスタッペンが圧勝 角田裕毅が7位入賞

フェルスタッペンはスタートから主導権を握り、ソフトタイヤでの一貫したペースを保って終盤までリードを維持。終盤は摩耗したタイヤを丁寧にマネジメントしながら7.9秒差でチェッカーを受けた。これで彼はCOTAで通算4勝目を達成した。
ノリス、粘りの2位。ルクレールとの白熱バトル
ノリスは序盤ルクレールの後方でタイヤを温存し、レース終盤の51周目にターン12で決定的なオーバーテイクを成功。18ポイントを獲得し、チームメイトのオスカー・ピアストリ(5位)との差を縮めた。
ルクレールは唯一トップ10でソフトタイヤを選択し、序盤は優位に立ったものの、後半はデグラデーションに苦しみながらも3位表彰台を守り切った。
フェラーリ、ルクレールが6度目の表彰台
フェラーリ勢は浮き沈みのある週末を乗り越え、ルクレールがスパ以来の表彰台を獲得。ルイス・ハミルトンは4位となり、フェラーリ移籍後初の表彰台にはあと一歩届かなかったが、パフォーマンス面では確実に前進を見せた。
ピアストリ、流れを変えられず。選手権リードが縮小
一方のピアストリは5位に終わり、フェルスタッペンとの差はわずか40ポイントにまで縮まった。サマーブレイク前の勢いを失い、ここ4戦では優勝1回、表彰台1回と苦しい展開が続いている。
マクラーレンの課題とレッドブルの反撃
ここ数戦でマクラーレンのタイヤマネジメントとロングラン性能の優位性は薄れ、フェルスタッペンがその隙を突く形で差を詰めている。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は6位でフィニッシュ。レース序盤は上位勢に迫ったものの、後半はペースが伸びず順位を守る形となった。
角田裕毅、7位入賞でポイント追加
角田裕毅(レッドブル・レーシング)は13番手スタートから見事な追い上げを見せ7位フィニッシュ。中盤にはオリバー・ベアマン(ハースF1チーム/9位)とのバトルを制し、確実にポイントを積み上げた。終盤の混乱の中でも冷静にタイヤをマネジメントし、チームのダブル入賞に貢献した。
8位はニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)。序盤から安定したペースを維持し、ハース勢との接戦を制して久々のポイント獲得を果たした。10位はフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)で、最後まで入賞圏を堅持した。
11位以下のドライバーたち
ポイント圏外では、リアム・ローソン(レーシングブルズ)が11位でフィニッシュし、あと一歩で今季初ポイントを逃した。ランス・ストロール(アストンマーティン)は12位と堅実に走り切り、序盤の混乱を避けてポジションを上げた。アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は13位でフィニッシュし、サインツとの接触からの巻き返しを果たした。
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は14位で終え、2回のピットストップ戦略で健闘を見せた。エステバン・オコン(ハースF1チーム)は15位。後半はトラフィックに苦しみながらも完走を果たした。
アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は16位で、終盤まで粘り強く走り抜いた。フランコ・コラピント(アルピーヌ)は17位、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は18位とチームメイト同士で順位を入れ替える場面もあったが、ダブル完走でデータ収集を重ねた。ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)は19位に終わり、レースを通じて苦しい展開となった。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は7周目の接触で唯一のリタイアとなった。

トップ3ドライバー コメント
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「信じられない週末だった。レースは簡単じゃなかったけど、ランドとのペースはすごく接近していた。第1スティントで少し差を広げられたのが勝因だったと思う。最後までタイヤをケアしながら走りきった」
ランド・ノリス(マクラーレン)
「時間はかかったけど、すごくいいバトルだった。シャルルは本当にいい走りをしていたし、楽しかった。2位が精一杯だったけど、今日できることはすべてやった」
シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「スタート時にトップ10で唯一ソフトを履いていたから少し心配だった。リスクのある選択だったけど、序盤で空気のきれいなところを走るためにトライした。すごく楽しいレースだったし、久々の表彰台を楽しめた」
2025年F1 アメリカGP 決勝 順位・結果
1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.ランド・ノリス(マクラーレン)
3.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
6.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
7.角田裕毅(レッドブル)
8.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
9.オリバー・ベアマン(ハース)
10.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
11.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
12.ランス・ストロール(アストンマーティン)
13.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
15.エステバン・オコン(ハース)
16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
17.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
19.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
DNF.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
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